カズレーザー(C)扶桑社 誰も予想だにしていなかった、女優・二階堂ふみ(30)と、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザー(41)の結婚。8月10日に2人がSNSで発表すると、メディアもネットも祝福一色となりました。
◆「カズレーザー名言集」まで作られるわけ
SNSで一般人のコメントを見ていると、カズレーザーの好感度は想像以上に高いようです。テレビでのコメント等でその賢さに定評はありましたが、SNSでは「カズレーザーのこの言葉に救われた」などと彼の名言を挙げる投稿が続々。「カズレーザーの名言集」的な投稿やブログも複数あり、“人生を教えてくれる兄貴”として熱く支持されているようなのです。
「彼がブレイクした2016年当時から、『お願いランキング!』(テレビ朝日)内に『カズレーザークリニック』というお悩み相談的なコーナーがあって、そこでの回答がいいと度々話題になりました。
2020年からは自身のYoutube番組『カズレーザーの50点塾』で人生相談を続けています。思い込みから解放してくれるような、鋭くも愛があるコメントが、“名言”として拡散されているんです」(芸能ライター)
たしかにカズレーザーの人生観をYoutube等で見ていると、これは二階堂ふみじゃなくても惚れてしまうわ……と実感。一部の男性にありがちな、イキる・冷笑する・型にはめるといった要素も全然ありません。
そこで、“カズレーザー名言”の中で人気のものをいくつか挙げてみました(一部、要約)。
◆「女子力なんてウソの概念」
●「女子力が高い女性なんていない」
「料理ができる女子は、『女子力高い』じゃなくて『料理ができる子』、取り分けできる子は『気が利く子』ってカテゴライズされる。『女子力が高い』なんて女性はいないの。女子力はウソの概念」
(「女子力が低い」と悩む東大女子への答え「カズレーザークリニック」2016年6月7日)
●「人間、どうせ幸せになるのよ」
「人間、どうせ幸せになるのよ。ハッピーエンドに決まってるのになんでそんなバッドエンドにしたがるの?理由を見つけて自分が不幸だと思おうとしてるだけで、思わなきゃずっと幸せだからね。不幸から目をそらす努力!」
(常に将来について悩んでしまう、という慶応大女子への答え「カズレーザークリニック」2016年8月16日)
●生きる意味?ないと思いますね
(生きてる意味があると思うか?という質問に)
「ないと思いますね。僕はまったくないと思って生きてますね。もし生きてる意味があると、意味に沿った行動をとらなきゃいけなくなる。ダラダラ生きることが許されなくなっちゃう」
(「カズレーザー50点塾」 2020年10月17日)
◆肩に力が入っていない名言
●ただ2車線あるだけ
カズレーザーは、「女性7人・男性6人と交際経験がある」と、サラリとバイセクシャルを公言。
「普通のバイセクシュアルです。ただ2車線あるだけ、それ以上でも以下でもない」
(「オリコンスタイル」2016年1月13日 商品のPRイベントで)
●替えがきかない人間なんています?
「急に僕がいなくなっても誰も困らないじゃないですか。ずっと僕は、必要とされてないと思って生きてる。必要とされてたら重苦しい気がするんですよね。
実際、世の中にいなきゃいけない人なんています? スティーブ・ジョブズがいなくなってもAppleってずっと業績伸ばしてるじゃないですか。ジョブズで替えがきくんだったら大丈夫ですよ。替えがきかない人間感を出してる人がウソつきなだけで」
(「新R25Media」インタビュー 2020年11月11日)
◆他人の目は気にしたほうがいいのか?
●説教の9割はムダだけど…
(人の意見を気にしすぎないには?という質問に)
「怒られたり説教されたり、嫌なことがあった時に、何か言ってらぁって心の中で唱えると、本当に人の意見て気にならなくなる。ただそれが自分の成長を止めるリスクもある。説教とかアドバイスって、9割方どうでもいいことだけど、2割ぐらい本当のことも含まれてて、その場ではなかなか判断できない。スルースキルはあんまり高めないほうがいい」
(「カズレーザー50点塾」 2021年1月30日)
●勉強はした方がいい
「バカでも有名になって稼げるみたいなことを(メディアや我々は)伝えがちなんですけど、やっぱそんなことないと思うので。勉強した方がいいですよね。勉強ぐらいの努力もできなければ何事も失敗しそうですよね」
(子供に勉強欲をどう持たせるか、という質問に対して「カズレーザー50点塾」2021年01月16日)
他にも、「頑張らずに勝てる道を選ぶのが一番正しい」「売れる媚はいっぱい売ったほうがいい。媚は常に需要あるから」など、鋭い発言がいろいろあります。
ただし、あまりに名言が拡散されるので、「(悩み相談に対して)あの場で言ったことであって、全員に向かってしゃべってないです」(「カズレーザー50点塾」2022年6月25日)と本人談。
こんな独自の視点を持つカズレーザーと、才能あふれる二階堂ふみ――2人がどんな化学反応を起こすのか楽しみですね。
<文/溝口ゆかり 撮影/山川修一(扶桑社)>