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4日午前8時ごろ、神戸市灘区篠原南町5の甲橋付近の都賀川が急な豪雨で増水し、警戒中の消防隊が橋の下にいた50代の女性を救助した。女性にけがはないという。
川は市街地を流れ、甲橋付近は両側に遊歩道がある。市消防局によると、雨が降り始めたので、河川監視カメラを確認すると女性が橋の下にいたため消防隊を向かわせ、橋の下から上がらせた。近くの店員の男性は「急に前が見えないくらいの雨が降り、消防車が来て女性を保護していた。短時間で増水するので危ない川だとみんな意識している」と話していた。
兵庫県神戸土木事務所によると、都賀川の水位は午前8時からの10分間で57センチ上昇し、続く10分間でさらに24センチ上がった。国土交通省の六甲砂防事務所が上流に設置する10分刻みの雨量観測機器では、午前8時10分に11ミリの降雨があった。
都賀川では2008年7月に、突然の豪雨で10分間で1メートル30センチも増水し、川遊び中の子どもを含む5人が命を落とした。
川は周辺の雨水幹線とつながり、雨水が集まりやすい。08年の死亡事故を受け、大雨注意報などと連動して注意喚起する電光掲示板や回転灯も設置された。県や市、警察、消防、地域住民らは、増水が予想される時はパトロールするようにしている。
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ただ、今回のような局地的で短時間のゲリラ豪雨の場合は注意報自体が出ないため、増水当時は回転灯が点灯していなかった。神戸土木事務所の担当者は「六甲山に黒い雲が見えたり雨がポツポツしたりしたら橋の下で雨宿りなどはせず、すぐに川の外に出て自らの命を守ってほしい」と呼びかけている。【前田優菜、柴山雄太、稲田佳代】
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