台風22号 9日は「非常に強い」勢力で伊豆諸島に接近 関東は上陸しなくても影響

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2025年10月07日 07:50  日本気象協会

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台風22号は、明日8日(水)の朝までに「強い」勢力に発達。9日(木)は「非常に強い」勢力で伊豆諸島に接近するおそれ。関東に上陸する可能性は低くなりましたが、暴風や高波に警戒が必要です。明るい時間帯に早めの備えを。

台風22号 9日に伊豆諸島に接近

台風22号は、今日7日(火)午前6時現在、日本の南にあって、1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートルで、風速25メートル以上の暴風域を伴っています。

台風22号は、このあと発達しながら北西に進み、明日8日(水)の朝までには「強い」勢力に発達するでしょう。その後は進路を次第に東よりに変えて、9日(木)には「非常に強い」勢力で伊豆諸島に接近するおそれがあります。

関東に上陸する可能性は低くなりましたが、予報円の中心より北側のコースを進んだ場合は、神奈川県や千葉県にかなり接近することも考えられます。今のところ、関東で台風の影響を最も受けるのは9日(木)となる見込みです。台風が近づくにつれて、海上では次第に波が高くなり、風が強まるでしょう。台風の外側の雨雲がかかるおそれもあります。

接近前から大雨 暴風や高波に厳重警戒

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明日8日(水)は伊豆諸島で非常に強い風が吹き、海上ではうねりを伴って大しけとなるでしょう。9日(木)は猛烈な風が吹いて、猛烈なしけとなるおそれがあり、暴風やうねりを伴う高波に厳重な警戒が必要です。また、前線が東海道沖から日本の東にほとんど停滞するため、台風が接近する前から大雨になる所があるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒してください。

関東は、明日8日(水)も前線や湿った空気の影響で、南部を中心に雨が降りそうです。9日(木)は非常に強い風が吹き、大しけとなる所があるでしょう。特に午前中は沿岸部を中心に発達した雨雲がかかり、横なぐりの雨になる可能性もあります。

上の図は、数ある気象予測モデルの一つです。台風の進路によって、雨や風が強まるエリア・タイミングが変わる可能性があります。最新の情報を確認してください。

台風が近づく前の対策 暴風に備えて

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台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。

台風が近づく前の対策 高波や高潮に備えて

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沿岸部では台風による高波や高潮の恐れがありますので、次の3つのことに注意しながら、備えることが必要です。

1つめは、高波や高潮の恐れがある海岸周辺には、近づかないようにしましょう。海や船の様子が心配でも、見に行くのは絶対に止めてください。

2つめは、大潮の時期や満潮時刻を確認しておきましょう。台風による高波や高潮が満潮時刻と重なると、海岸周辺の道路の冠水や浸水など、被害が大きくなる恐れがあります。

3つめは、安全に行動できるうちに避難(移動)しましょう。波しぶきが護岸設備を越えて、海沿いの道路に押し寄せると、冠水して通行が危険になる恐れがあります。通行止めや速度規制などの交通情報はこまめに確認して、早めに避難してください。

このニュースに関するつぶやき

  • 前回も上陸が噂され、結局スレスレを行き過ぎて後、大雨やら竜巻やらと言われた。 昨今の台風は本体が暴れるより、巻き込む「何か」で被災する事も多い。近くでも要注意。
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