日本ハムにも『ヤギの呪い』…?

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2016年10月24日 16:11  ベースボールキング

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ベースボールキング

カブスの“ヤギの呪い”ならぬ、日本ハムの“八木の呪い”...?(C)KYODO NEWS IMAGES
◆ 日本シリーズのビジター6連敗

 2016年プロ野球の総決算・日本シリーズが開幕。マツダスタジアムで行われた第1戦、第2戦はともに広島が5−1で勝利を収め、32年ぶりの日本一へ向けて好スタートを切った。

 一方で、苦境に立たされたのが日本ハム。最大で11.5ゲームあった差をひっくり返す大逆転優勝を成し遂げたチームであるが、完全アウェーの敵地ではその勢いを発揮することができず。大多数が「2勝」を計算していた大谷翔平で初戦を落とすなど、苦しい出だしとなっている。

 ちなみに、日本ハムはこれで日本シリーズのビジター戦6連敗。敵地で苦しい戦いを強いられてきた嫌な伝統がある。

 しかし、今シリーズは本拠地・札幌でのゲームが3試合しかない。ここからひっくり返して日本一の座に就くためには、最低1度は真っ赤に燃える敵地・広島で勝たなければならないのだ。


◆ 北海道移転後はわずか2勝...

 「ビジターに弱い」とは、一体どれほどのものなのか。これまでの日本シリーズのビジター戦の戦績を調べてみた。

【日本シリーズ・ビジター戦の足あと】
<1962年 vs.阪神/甲子園>
第1戦:● 5−6x
第2戦:● 0−5
第6戦:○ 7−4
第7戦:○ 2−1

<1981年 vs.巨人/後楽園>
第3戦:○ 3−2
第4戦:● 2−8
第5戦:● 0−9

<2006年 vs.中日/ナゴヤドーム>
第1戦:● 2−4
第2戦:○ 5−2

<2007年 vs.中日/ナゴヤドーム>
第3戦:● 1−9
第4戦:● 2−4
第5戦:● 0−1

<2009年 vs.巨人/東京ドーム>
第3戦:● 4−7
第4戦:○ 8−4
第5戦:● 2−3x

<2012年 vs.巨人/東京ドーム>
第1戦:● 1−8
第2戦:● 0−1
第6戦:● 3−4

<2016年 vs.広島/マツダ>
第1戦:● 1−5
第2戦:● 1−5
―――――
通算:20戦 5勝15敗(勝率.250)


 ご覧のように、ビジターでは20戦して5勝。勝率.250という苦戦ぶりである。

 北海道移転後に限れば、なんと2勝11敗。さらに分は悪くなる。この11年で5度の日本シリーズ出場という素晴らしい成績を収めながら、敵地で勝ったのは2回しかないのだ。


◆ 日本ハムにも“ヤギの呪い”!?

 また、戦績を見ているとひとつ気づくことがある。北海道移転後に挙げた「2勝」はいずれも同じ投手が挙げたものだということだ。

 その男の名は八木智哉。現在は中日ドラゴンズでプレーする左腕である。

 八木はルーキーイヤーの2006年に12勝をマークして新人王を獲得。その年、日本シリーズの第2戦で先発すると、6回を2失点にまとめる好投。山本昌に投げ勝ち、チームのビジター戦の連敗も3でストップした。

 ところが、以降は再び負けが続き、ビジター4連敗で迎えた2009年の第4戦。ここで八木が立ち上がる。

 東京ドームで巨人打線を5回1失点に抑え、自身3年ぶりとなる日本シリーズでの勝利をゲット。またしてもチームのビジター戦での連敗を止めてみせた。

 しかし、2012年は日本シリーズでも声はかからず。この年はビジター戦で3戦全敗。またも日本一を逃すと、2013年の1月に突然のトレード発表。オリックスへの移籍が決まった。

 八木のほかにビジター戦での連敗を止める投手が現れる前に、八木を手放した日本ハム。その八木はオリックスで戦力外となるも、トライアウトから這い上がって入団を掴んだ中日で復活。奇しくも“鯉キラー”として君臨している。

 カブスの“ヤギの呪い”ならぬ、“八木の呪い”...?少々強引ではあるが、日本ハムにとっては死活問題。連敗を止め、呪いを解く救世主は現れるだろうか...。

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  • ヤギと八木は、関係ないやろw
    • イイネ!12
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