つんく♂、Nコン2018課題曲「ポジティブ太郎」を解説 「ネガティブもポジティブも紙一重」

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2018年03月11日 12:42  リアルサウンド

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 3月10日に『発表!Nコン2018課題曲』(NHK Eテレ)が放送。『NHK全国学校音楽コンクール』は、全国10万人の小中高校生が参加する日本最大規模の合唱コンクール。それぞれの製作者から、今年の課題曲への思いが明かされた。


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 高等学校の部の課題曲は、「ポジティブ太郎〜いつでも始まり〜」に決定。発表後、そのタイトルが話題となった。作詞を担当したのはつんく♂。彼はこの楽曲に込めた思いとして、「人間ってだいたいネガティブ太郎なんですよ。僕だけなんで、こんなに不幸なんやって。でも、その時に『ここから楽しもう』って、『晩御飯なにかな?』『好きな子からメールないかな?』って逃げるのではなく、変換出来る能力を持ってほしいかな」とタイピングにて、はにかみながら伝えた。


 今年の2月、学生70人とつんく♂との交流会が行われた。高校生の合唱を聴いたつんく♂は、「しっかり歌ってくれてとても嬉しかったです」と感想を伝える。さらに、つんく♂は「自分はポジティブ派? ネガティブ派?」と学生に質問をぶつける。若干ポジティブ派が優勢な状況に「さすが合唱団のみなさん! って感じで。ポジティブな心を持っている方が多いんだなと」と驚いた表情を見せた。


 つんく♂は、ポジティブとネガティブについて「僕も学生時代はけっこうひねくれていて、悪いことが続く時も、冷静でずどーんって落ち込まないように調整していた。ただ、危険なのは言霊じゃないけど不吉を口にすると、それを引き寄せるみたいなこともあるんだよね。だから、逆もあるんよ。いいことを想像して口にしておく。するといいことも、引き込んでくる! 的な。良い方のエネルギーも持っておかないとって」と心の持ち方を学生たちに伝えた。


 さらに、ポジティブ、ネガティブ談義は続く。ネガティブ派の学生から「どうやってポジティブ太郎に切り替えているんですか?」と聞かれたつんく♂は、「例えば、おおげさな話でいうと、こうやって病気になって声を失う。『こんな病気になるのって、歌手じゃない人でええんちゃうの!』って思ったりしましたよ」と明かした後に、ジェスチャーにて課題曲の2番の歌詞にある<今/幸せラインを通過した>を表現する。「自分で線を引いて、幸せのラインを通過してみる。ただ、飛び越えるだけ。イメージはスキーのジャンプで。そこを越えたらハッピー。身長が低いのがやだって、ずっと思っているより、そのラインをスーッと飛び越えて、背が低いのは個性で、こんな私を好きになってくれる人がいるはずだ。この切り替えだけ」と親指を立てるサムズアップで感情を伝えた。最後につんく♂は「ネガティブもポジティブも紙一重。気持ちの持ちようなだけで、実は決めているのは自分なんです」と交流会を締めた。


 他にも、小学校の部課題曲「出発」の作詞を詩人・童話作家の工藤直子、中学校の部課題曲「Gifts」の制作をSuperflyが務めている。7月中旬から始まる都府県地区コンクールにむけて各学校での練習が始まり、全国コンクール『第85回NHK全国学校音楽コンクール』の放送は10月6日〜8日を予定している。(向原康太)


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