新聞紙と水で「紙薪」作り!警視庁が教える代替燃料の作り方は覚えておいて損はないかも?

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2018年04月05日 11:42  おたくま経済新聞

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新聞紙と水で「紙薪」作り!警視庁が教える代替燃料の作り方は覚えておいて損はないかも?

 緊急時における生活のお役立ち情報を度々紹介している、警視庁警備部災害対策課のTwitterアカウント(@MPD_bousai)が、新聞紙からつくれる代替燃料の作り方を紹介しています。


【さらに詳しい元の記事はこちら】



 キャンプを趣味にする人や、ボーイスカウトなどの経験者には知っている人も存在しますが、それでも知らない人も多いであろうこの新聞紙を使った代替燃料は、警視庁警備部災害対策課が呼ぶ「紙薪」の他、「ペーパーログ」と呼ばれています。知っている人にとっては後者の方が馴染みがあるかもしれません。


 用意するのは新聞紙、バケツ(水が入れられるものであればキッチンのボールなどでもOK)、水、ペーパーログの形を整える道具(型)の4つ。


 本来ペーパーログを作る場合には、箱型や筒状の型を使用します。専用キットも1万円位からで販売されていますが、その場合ある程度厚みが出るため、乾燥させるのに4日〜1週間程度必要となります。しかし警視庁警備部災害対策課では、より短い期間で、身近にある道具を使って作れる方法を提案しています。


 警視庁警備部災害対策課が紹介した方法と、筆者経験上(一回作ったことがあります)から補足すると作り方は次の通りです。


【簡易ペーパーログのつくりかた】
▼材料
・新聞紙 1日分
・バケツ(水が入れられるものであればキッチンのボールなどでもOK)
・水 新聞紙が浸る程度
・棒


▼手順
1)水を張ったバケツと新聞紙を用意する。


2)新聞紙をちぎってバケツの水に浸す。浸したらしばらく放置し水分を吸わせる。


3)棒に新聞紙をくっつけ、しっかり固定する。ここで、手のひらで押しながら水分をしっかり抜く。(イメージはきりたんぽを棒につける時の力が強い版)大きさは手のひらに乗る程度のサイズが好ましい。厚みは棒から外した後崩れない程度。


4)形がととのったら棒から抜き、乾燥させる。大きさや季節にもよるが1〜3日で乾燥する。


 基本このペーパーログを作るのには数日必要とします。このため、すぐ使えるものではありませんが、非常時に数週間野外などで暮らす時には知っておいて損はないはずです。ただし作るのには多少コツ(水分を絞る加減や、1個あたりの大きさ加減)もいるので、試しに1〜2度キャンプの時にでもやっておくのがオススメです。


 なお、超緊急時に薪代わりに使う場合には、乾燥した状態の新聞紙を数枚まとめて、棒状に固く絞るだけでも“それなりの”効果が得られます。燃焼時間は薪やペーパーログ、炭に比べると断然短いですが、それでも普通に燃やすよりは少し長く火を維持することができます。着火剤については、その辺に落ちている乾燥した状態の「松ぼっくり」や「割り箸」「乾燥させた牛乳パック」が使えます。


 これらは「無駄」や「手間」「めんどくさい!」と感じる人にとっては無駄知識かもしれませんが、頭の片隅にでもおいておくといつか何かの時役にたつかもしれません。いざという時、自分の身や大切な人を守るのは自分の知識と経験しかないのですから。


(宮崎美和子)


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  • まず、きりたんぽを作ったことがないから力加減の想像が付かないと思った。
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