世間はお盆休みですが、保育園は預かりが少ないものの通常営業しています。私は相変わらず出勤で、月・金曜日は朝5時半起きの生活です。娘はそろそろ夏休みの終わりが見えてきて、宿題のスケジュールを見直しています。実は、娘が小学1年の時から仲良くしてくれている、同じ私立学校に通う8年生（中学2年生）の上級生が、9月から単身でマレーシアの学校に転校することになってしまい、私も娘も婿も泣きそうです。
毎年夏はプールに連れて行ったり、家に泊まりにきたり、娘の友達の中では特別な存在でした。その子はほかの友達と違って、私たち夫婦と距離が近いというか、他人行儀ではない子なので、友達というより親戚みたいな関係です。以前から「一人暮らししたい」「早く自分で稼げるようになりたい」などと話していた子なので、うちの子とは違ってずいぶん自立してるなと思っていたのです。彼女からするとマレーシアの学校が最終地点ではなく、語学が堪能になったらシンガポールの学校へ転校し、ステップアップしたいそうです。
私は、まだ中2の子を単身外国で生活させるなんてとてもできないし、マレーシアには旅行だって1人で行かせないです。行かせるとしたら、中1で佐賀県にある早稲田佐賀中学校だけですよ。中2は思春期ど真ん中だから、もしかすると想像以上に1人になりたいと思ったのかもしれません。親と離れるのは、確かに転校＆留学しかないですね。あー、女の子の思春期って怖いです。彼女が日本にいる間に「ディズニーランド行きたいね！」と話しており、月末に連れていくことになりました。言葉通り「連れていく」です。朝連れていって、帰りに子どもたちが「これからディズニーランドを出るよ」というまで、私はどこかで待機です。コストコにでも行ってから、マッサージして、大学のレポートでも書いていれば夜になることでしょう。遊び疲れた小中女子を電車では帰せません。
保育園でも、お父さんの海外赴任について行くので退園する子がいます。「3年間の予定です」と言っていたので、戻ってきたら保育園のことを覚えていないのかもしれません。先日、インドに海外赴任している子が一時帰国して2週間登園してくれたのですが、海外からの小学校受験を考えているそうです。受かったら母子で帰国、落ちたらそのまま赴任終了までインドに住むそうです。
これを聞いた私は、これはビジネスチャンス!? と思いました。海外にいながら受験の時だけ帰国する子が一定数いるので、その子たちに向けてなにかサポートができればビジネスになるのかもしれません。ネット配信、ペーパーは各自プリントアウト、指示制作キットをダウンロード……。日本のお教室に行けないので、代わりになる“なにか”を作ればいいのです。早く着手しないとインドに行った子の受験に間に合わないので考えます。
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いつも私は「ピンチはチャンス」「人がほしいものを作る」という考え方で仕事をしているのですが、前回の記事（カーディガンを置いて逃げたくせに、「やっぱり働く」と言って来ない人）みたいなことに巻き込まれるのは、なぜだろうとたまに考えます。真面目に働いているのですが、定期的に常識外れの人が現れます。悪い引き寄せをしないように、「いつでも神様が見てる」ことを前提に生活をしているのですが（笑）。
近日中に「縁切榎」（板橋区）に行ってこようと思います。縁切榎は超強力で、逆恨みされずに縁が切れます。私自身、本当に困る出来事の時に2回ほど行きました（実証済み）。「悪縁を切って良縁を結ぶ」ので、楽しみでもあります。縁切榎に行くと、深刻な絵馬ばかりが掛けてあり、私の悩みなんてちっぽけと思えるのも魅力です。「●●さんの奥さんが別れてくれますように」もあれば「●●の彼女にバチが当たりますように」「SMAPとジャニーさんが離れますように」……。見るだけで面白いです。考えさせられるお盆でした。
角川慶子（かどかわ・けいこ）
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では10歳の愛娘の子育てに奮闘中。
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