ザルツブルクのFW南野拓実がリヴァプールへと移籍する可能性が浮上した。19日、イギリス紙『リヴァプール・エコー』が報じている。
現在24歳の南野は、2日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節でリヴァプールと対戦。ザルツブルクは惜しくも3−4で敗れたが、1ゴール1アシストと結果を残した南野は世界に強烈なインパクトを与えた。リヴァプールの現地サポーターからは南野の獲得を望む声も上がる中、『エコー』紙は同選手の移籍が実現する可能性を示唆している。
同紙は、南野のリヴァプール移籍の鍵を握るのは『ナイキ』社だと指摘した。現在、リヴァプールのキットサプライヤーは『ニューバランス』社が務めているが、その契約は今季いっぱいまでとなっており、“レッズ”のユニフォームは来季から『ナイキ』提供に変わることが濃厚だ。同クラブは新たな契約によって極東市場への参入を目論んでおり、同紙は南野の獲得は市場開拓の野望を助ける一手になるかもしれないという意見を紹介している。
しかし『エコー』紙は、「正直なところ、それ(市場開拓のための選手獲得)はレッズのやり方ではない。マイケル・エドワーズSD(スポーツ・ディレクター)とユルゲン・クロップ監督が、極東でシャツを売るために選手とサインするだろうか?答えはノーだ」と、リヴァプールが商業上の理由だけで選手を獲得することは非現実的だとの見解を示した。
それでも同紙は続けて、「しかし、彼らがミナミノという若く刺激的なアタッカーと正当な理由で契約を結ぶことはないのだろうか?それはまったく別の話だ…」と綴り、南野の実力はリヴァプールが獲得を希望するには十分なものだとしている。