頼みの由伸でも止められず…オリックスが「同一カード6連敗」

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2020年06月28日 18:22  ベースボールキング

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オリックス・山本由伸
◆ エースに3点の援護も…

 オリックスは28日、敵地・ZOZOマリンスタジアムでロッテと対戦。火曜日から5連敗で迎えたこの日はエース・山本由伸で必勝を期すも、嫌な流れを断ち切ることができなかった。


 初回、先頭の中川圭太が安打で口火を切り、主砲・吉田正尚の内野ゴロの間に1点を先制。なおも二死一塁から、T−岡田がライトスタンドへライナーで叩き込む今季2号の2ランを放ち、いきなり3点を先制。エースに援護点をプレゼントする。

 その裏、満を持して登場した背番号18は、150キロを超える速球に150キロに迫るカットボールを織り交ぜ、わずか12球で2奪三振の3人斬り。連敗ストップへ向け、最高のスタートを切った……かに見えた。


 2回、先頭のブランドン・レアードに初安打を許すと、レオニス・マーティンの痛烈な打球は一塁手のT−岡田が処理しきれず、外野にボールが転々とする間に無死二・三塁とピンチ。一死こそ奪うも、つづく井上晴哉は2球で追い込みながらも粘られた末に四球。満塁となった直後、田村龍弘に甘めに入った速球をセンターに運ばれ、この間に2者が生還。残ったピンチは併殺で切り抜けたが、快調なスタートから一変、ここで歯車が狂う。

 3回は先頭の荻野貴司に二塁打を許し、一死三塁から内野ゴロの間に失点。試合を振り出しに戻されてしまうと、4回はかんたんに二死を奪いながら、前の打席で苦労した井上にまたしてもフルカウントからの四球をもぎ取られ、続く田村も2球で追い込みながら、粘られた末の10球目を見極められて四球。連続四球で招いたピンチに、藤岡裕大には右中間に運ばれる適時打。3−4と逆転を許してしまった。


 その後、5回はランナーを出しながら無失点で切り抜けたが、6回は一死からマーティンに四球を与え、二死から井上にライトへの安打を浴びたところで降板。

 残った一・三塁のピンチで、後を受けた澤田圭佑が田村にこの日2本目の適時打を浴び、山本に5失点目がついた。


◆ 「なんとか修正しようと思っていたんですが…」

 1週間前の登板に続き、この日も初回は圧巻の投球。これは今日も大丈夫だろう、と誰もが思った矢先の乱調だった。

 特に苦しんだのが“下位打線”。7番の井上に対しては、第1打席でかんたんに追い込みながらも決めきれず、8球を要した末に四球を与えてしまうと、第2打席でもフルカウントからの四球。3打席目には安打も許し、降板へと追い込まれた。

 また、8番の田村に対しても、第1打席で2点適時打を許すと、第2打席はこちらもかんたんに追い込みながら、粘られた末に10球目を見られての四球。この2人については、対戦した5打席すべてで出塁を許してしまい、ここで粘り負けしてしまったことが後に大きく響いた。


 降板後、「立ち上がりはよかったんですが、2回以降のピンチの場面で粘り切ることできず、失点を許してしまいました」と振り返っているように、本人もピンチで踏ん張れなかった部分を反省。

 つづけて、「調子自体もあまりよくなかったので、なんとか修正しようと思っていたんですが…。最後まで修正できず、悔しいです」と、悔しさをにじませた。


 今年は開幕が遅れた影響から、パ・リーグではしばらく「同一球団と、同一球場での6連戦」というのがベースになっていく。その日程が決まった当時から、「カード6連敗」という悪夢があることは不安視されていたが、シーズン最初の6連戦で、その“悪夢”が現実となってしまった。

 いざ5連敗の状態でバトンが回ってくると、いくらエースと言えども平常心で投げることは難しい…。そんなことも垣間見えた、28日の試合だったように思う。

 とはいえ、まだシーズンは始まったばかり。11月の上旬まで、あと111試合が残されている。月曜日の休みを挟んで、いかにこのショックから立ち直ることができるか。西村徳文監督をはじめ、首脳陣の腕の見せ所になる。


文=尾崎直也

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