ロッテの長打力不足解消へ…レアードにかかる期待

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2021年02月22日 17:02  ベースボールキング

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ベースボールキング

ホームランを放ち、ベンチ前で迎えられるロッテのレアード=ZOZOマリン【写真は2020年】
◆ 再び長打力不足に…

 90本塁打、461得点…。

 この数字はシーズンオフに何度も言われてきた昨季のロッテのチーム本塁打と得点で、いずれもリーグワースト2位タイだった。昨季は13年ぶりのリーグ2位となったが“長打力”、“得点力”不足に悩まされた。

 昨季1年間経験を積んだ安田尚憲、一軍定着を狙う山口航輝といった若き長距離砲の成長に期待がかかるが、即効性という面でいえばレアードの完全復活が“長打力”、“得点力”解消に繋がっていくだろう。

 移籍2年目となった昨季のレアードは、ソフトバンクとの開幕戦で『4番・三塁』でスタメン出場し、開幕2戦目の6月20日のソフトバンク戦で第1号ソロを放つと、続くオリックスとの6連戦では4本のアーチを描いた。6月終了時点で山川穂高(西武)、中田翔(日本ハム)と並びリーグトップの5本塁打を放つ好スタート。

 しかし、7月に入ると当たりが止まり、7月以降は代打で出場した17日の日本ハム戦での本塁打1本のみ。6月終了時点で.306あった打率も急下降し、7月が終了した時点で.236。8月4日のオリックス戦を最後に出場はなく、10月には腰椎椎間板ヘルニアの手術を行った。チームはシーズン最終盤までリーグ優勝を争ったが、レアードは39試合に出場して、打率.233、6本塁打、15打点と、日本ハム時代から含めて来日後自己ワーストの成績に終わった。

◆ レアードへの期待

 チームが課題にしている“長打力”という面では、レアードが完全復活となれば非常に大きい。レアードが日本ハムからロッテに移籍した2019年、球団では05年のイ・スンヨプ以来となるシーズン30本塁打をクリアとなる32本塁打を放ち、チーム本塁打もマリンに本拠地移転後最多となる158本塁打を記録した。レアードだけでなく、同年は井上晴哉の24本塁打をはじめ、2桁本塁打をマークした選手が7人もいた。

 スポーツの世界において“たられば”は禁物だが、レアードが19年までの4年間で1シーズン平均32.6本塁打ということを考えると、仮に昨季32本放っていれば、昨季のチーム本塁打数も90本塁打から一気にリーグ2位の116本塁打に跳ね上がる。レアードの長打力に依存しすぎるのは良くないが、ひとりで長打力不足を解消できるだけの力を持っている。

 昨季は不本意なシーズンに終わっており、今季にかける思いは強いだろう。2月4日から石垣島二軍キャンプ本体に合流し、今季に向けて汗を流す。昨季まではレギュラーとして活躍を期待された選手ではあるが、今季は安田との競争があり、アピールが求められる立場だ。長い目を向ければ、安田に一本立ちして欲しいところだが、レアードの長打力が魅力であることは変わりはない。安田、山口の成長とともに、レアードが完全復活すれば、長打力、得点力不足が解消することだろう。

▼レアードの来日後の本塁打数
15年:143試合/554打席/34本塁打
16年:143試合/598打席/39本塁打
17年:137試合/571打席/32本塁打
18年:120試合/505打席/26本塁打
19年:139試合/553打席/32本塁打
20年: 39試合/147打席/6本塁打

文=岩下雄太

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