母の日の朝は子どもたちはとても早起きでした。私のためにきょうだいたちでプレゼントの準備をしてくれていたのです。
「ママ、母の日おめでとーーーーーーー!!!」そう言いながら、子どもたちは作ってくれたビーズのネックレスや似顔絵、手紙のプレゼントを昔は、用意してくれていたものです。
昔は、嬉しい母の日だったけれど、いまは子どもたちは自分たちのことで忙しく、母の日どころではないのでしょう。当日の今日もバタバタな朝を迎え、あっさりとみんな出かけて行ってしまいました。
別に特別何かが欲しいわけではありません。ただ「いつもありがとう」この一言だけでいいのです。幼い頃は浴びるほど言ってくれた「ママ、ありがとう」は、いつの間にか忘れ去られていました。
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私の姿が見えなくなるだけで探してくれた日々から、子どもたちは成長しました。
それは誰よりも私が一番よく分かっていること。
それなのに、私は母の日に子どもたちから「いつもありがとう」の一言を期待してしまうのです。
かつては浴びるほどの祝福を受けた1日だったのに、今では子どもたちにとって、母の日は「いつもの日曜日」なのです。その成長が嬉しいはずなのに、どこか寂しくなってしまうなんて、母親なんて勝手な生き物ですね。
子どもたちからのたくさんの「大好き」が詰まった想い出に触れながら、「昔は良かったな」なんて思ってしまうのでした。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・ゆずぽん 編集・石井弥沙