
前回からの続き。数年前のお話です。わたしはともえ。夫と小学4年生の娘ひふみと3人で暮らしています。ひふみのたっての希望で、保護されていた犬のポンタを飼うことになりました。その後、私たちがポンタをちゃんと飼えるかの様子見の期間も終わり、ポンタを譲っていただけることに。しかしわが家が飼い主になる前、一時的にポンタを預かっていた女性しのぶさんから、飼い方をやたら細かく指示され戸惑います。そしてポンタを引き取った翌日の朝5時過ぎ……。
電話をかけてきたのは昨日ポンタを譲渡してくれたしのぶさんでした。わたしたちから連絡がないことにしびれを切らしたのか、責めるようにまくし立ててきます。それにしたって、まだ朝の5時ですよ?


確かに昨日、しのぶさんからこう言われました。「これからもこの子の様子を教えてくださいね」と。わたしや夫の手をぎゅっと握り、深々と頭を下げていたのです。しかしその言葉に込められていた意味を知って……わたしたちは困惑するばかりでした。
※演出の都合上、法的な詳細を省略している部分があります。
【第4話】へ続く。
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