あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第105回】毎週、拝読してます。馬券の買い方について質問します。この2月から、三連単を買うようになりました。目先の的中よりもトータルの収支だと思っていますが、まだ、一度も当ててません。
私の買い方はこちらです。
◎→�´□�△
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�´□�◎→△
の8点を買っているのですが、この買い方のメリット、あるいはデメリットがあったら教えてください。（賭博師サム・男・会社員・35歳）
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ヴィクトリアマイルは14番人気単勝208.6倍のテンハッピーローズが優勝！ 初重賞制覇がG1！ 競馬はなにが起こるか分からないですね。
そして、結果的にルメール、モレイラが2.3着。これは外国人ジョッキーの3連単2頭軸マルチで当たる馬券で、3連複なら外国人ジョッキー2頭軸流しで的中なので、騎手買いの人は当たりやすかったかもしれません。
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僕は対抗の13番人気ルージュリナージュが出遅れながらも掲示板に載ってくれて、当たってはないのですがちょっとうれしかったです。
さて、質問に。
今回の質問者の買い方ですが、正直全く問題はないと思います。むしろ、自分の買い方を決めているのは賞賛すべきことです。買い方自体も無駄のない馬券で、信念のある買い方だと思います。
この買い方を分析していきましょう。
まず、3連単8点買いですが、単純計算で、18頭立ての場合的中確率が612分の1です。
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つまり、612レース買って1回当たる確率です。16頭立ての場合は420分の1、10頭立てなら90分の1の確率です。昨年のレース数が3456レースですから、仮に平均して350分の1だとして、年間全レースやって10回当たるくらいの確率です。
なので、基本的な確率だけでいえば、当たらなくて当たり前なのです。ではこの買い方で年間10レース当たった場合、どれくらいの配当で回収率がプラスになるか？
答えは、1レース当たり約2800倍を10回当てると回収率が約100%になります。
これはあくまでも単純計算で均等買いの場合です。
ここに予想が入ってくるので、この予想の精度と倍率によってまた結果が変わっていきます。
仮に◎、� ↓◆□い�1〜4番人気だった場合は的中率は上がります。その分配当も少ないので、年間に350レース（10レースに1回）当てたとして、1レース平均80倍で回収率が約100%になります。
では、そもそもこの8点が穴狙いだった場合は、仮に年間に1レースしか当たらなくても、それが28000倍なら回収率は100%になる訳です。
ちなみに僕のニコニコ会員さんは170000倍を当てているので、その1レースで下手したら生涯プラスで終わる可能性もあります。
今回のWIN5は1票で4億超えですから、その後べらぼうに掛け金を増やしたりしなければ人生勝ち確でしょう。
僕も今後どんなに負けても人生勝ち確です。アホみたいな賭け方さえしなければですが。
一応、メリットとデメリットの話もしましょう。
メリットは予算の見通しが立つことですね。
僕が昔、全レースで馬連3点を500円ずつ買っていたように、毎回使う金額が決まります。僕の場合は1日18000円と決まっていたので、18000円以上の払い戻しはプラスになります。計算もしやすいし、熱くなってヤケになることも抑えられます。
あとは、なんとなく買っているより予想力が付きます。縛りをもうけたり、自分でルールを作るのは腕を磨くのにはとても有効です。麻雀でも第一打に字牌を切らないという決め事をするだけで、鍛えられている感はあります。
ではデメリットは？
融通が効かないということでしょうか。例えば僕の場合はメンバー構成によって買い方を変化させることがあります。軸が穴馬で人気馬が不安な時、他は何が来てもおかしくないレースは手広く流したり、逆に切る馬が多く配当妙味がないレースは、頭固定で点数を絞ったり、見をすることもありますし、レースによって臨機応変に購入します。
この買い方だと、臨機応変な対応ができないことですかね。
それでも、自分のルールを作って8点で勝負するのは素晴らしいと思います。それを続けて、何かを掴んだ時に、さらに応用していけばいいと思います。
懸念材料としては、やはり3連単8点勝負は的中率が低いので、当たらないストレスはあるかもしれませんし、競馬が楽しくなくなったり、もうやーめた！なんてことになりかねません。そこはグッと堪えましょう。必ず自分を成長させてくれるはずです。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
構成・撮影／キンマサタカ
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