私は在職中で特別支給の老齢厚生年金が減額されています。退職したら年金事務所への通知や連絡は必要でしょうか?

0

2024年05月14日 18:31  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、退職したときの年金事務所への連絡についての質問に、専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、退職したときの年金事務所への連絡についてです。

Q:在職中で特別支給の老齢厚生年金が減額されています。退職したら全額受給できると思うのですが、退職したら年金事務所への通知や連絡は必要でしょうか?

「私は在職中であるため、特別支給の老齢厚生年金が減額されています。退職したら特別支給の老齢厚生年金は、全額受給できると思います。退職したら私から年金事務所への通知や連絡は必要でしょうか? 必要な場合はどのような手続きが必要か教えてください」(男性・1959年12月生まれ・nonkeyさん)

A:前務先で厚生年金・健康保険の資格喪失手続きをするので、退職しても、自分で年金事務所へ通知や連絡をする必要ありません

従業員が退職した後は、勤務先が勤務先を管轄する年金事務所等に対して厚生年金・健康保険喪失手続きを行います。

質問者「nonkey」さんの場合も、直接、年金事務所に通知する必要はありません。具体的には厚生年金保険資格喪失後1カ月経過してから、「nonkey」さんのご住所を管轄する年金事務所に「nonkeyさんが退職した」という情報が行き、年金額が再計算され、「特別支給の老齢厚生年金」が退職した月の翌月分からさかのぼって支給されるでしょう。

ただし退職してから年金機構で年金額は再計算されます。実際に再計算された年金が支給されるまでは4、5カ月かかります。

文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)

銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
(文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士))

    前日のランキングへ

    ニュース設定