「第77回カンヌ国際映画祭」名誉パルムドール受賞のメリル・ストリープらディオールでドレスアップ

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2024年05月16日 07:06  ORICON NEWS

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35年ぶりに「第77回カンヌ国際映画祭」のレッドカーペットを歩いたメリル・ストリープ。ドレスはディオールのオートクチュール
 フランス現地時間14日に開催された「第77回カンヌ国際映画祭」オープニングセレモニーのレッドカーペットには、世界的に活躍する俳優や映画関係者たちがドレスアップして登場。最も注目を集めたのは、同映画祭に35年ぶりに参加したメリル・ストリープ(74)だ。彼女は、ディオールのマリア・グラツィア・キウリによるオートクチュールのホワイトシルクドレスに身を包んで、レッドカーペットの歓迎を受けた後、“名誉パルムドール”を受け取った。

【フォトギャラリー】「第77回カンヌ国際映画祭」レッドカーペットの着こなし

 メリル・ストリープは、出演したフレッド・スケピシ監督の『クライ・イン・ザ・ダーク』(1988年)が89年に開催された同映画祭で上映され、女優賞を受賞。それ以来、同映画祭には縁がなかったが、俳優として史上最多となるアカデミー賞21ノミネートを誇り、3度の受賞に輝くメリルに“名誉パルムドール”を贈ることを決めた同映画祭の招きを快く受け入れた。

 オープニングセレモニーの中で行われた授賞式では、盛大なスタンディングオベーションで迎えられたメリル・ストリープ。プレゼンターを務めたジュリエット・ビノシュは、メリルのキャリアを紹介する映像とともに、「映画における私たち女性の見え方を変えてくれました」とその功績を称えた。

 メリルも「私にとって、このクリップを見るのは、まるで新幹線の窓から景色を見るようなものです。青春時代から50代、そして、現在に至るまで、駆け抜けてきました。出会ったたくさんの人の顔、訪れたたくさんの場所のことをよく覚えています」と、キャリアを振り返って感慨もひとしおの様子。

 そして、35年前に初めてカンヌ映画祭を訪れた当時に思いをはせ、「私はすでに3人の子どもの母親で、40代になろうとして、私のキャリアは終わりだろうと思っていました。当時の女優としては、それが現実的な見方でした。私が今夜、ここに立ち、仕事を続けていられるのは、ひとえに一緒に仕事をしてきた素晴らしいアーティストたちのおかげです」と感謝を伝えた。「マダム・プレジデントもその一人です」と、『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』(2019年)でタッグを組み、今年のコンペティション部門の審査委員長を務めるグレタ・ガーウィグにも敬意を表し、感動的な瞬間を締めくくった。

 なお、ジュリエット・ビノシュもディオールのマリア・グラツィア・キウリによるオートクチュールのシルクのレッドドレスをまとい、オープニングセレモニーの司会を務めたカミーユ・コッタンもディオールのマリア・グラツィア・キウリによるダークグリーンのベルベットドレスを着用し、メイクアップもディオール ビューティだった。
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