アイドルから女優へ。西野七瀬が先輩俳優から学んだ「コミュニケーションのコツ」

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2024年05月17日 12:10  マイナビウーマン

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アイドルから女優へ。西野七瀬が先輩俳優から学んだ「コミュニケーションのコツ」

取材・文:ミクニシオリ 撮影:佐々木康太 編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部 ヘアメイク:野口由佳(ROI) スタイリスト:鬼束香奈子

春といえば、ビジネスパーソンにとっては新生活の季節。年度が変わって、いつもの環境にも変化があったり、自分自身が新しい環境に移ったりする場合もあるかもしれません。新しい環境では、新しい人間関係やコミュニケーション、チャレンジもつきもの。ポジティブにチャレンジできたらいいのだけれど、やっぱり不安……。

「その気持ち、分かります」と話してくれたのは、5月24日公開の映画『帰ってきた あぶない刑事』で正義感の強い刑事役を演じた女優・西野七瀬さん。数年前まではアイドルとして人気を博していた西野さんですが、現在は女優としてさまざまな役柄に挑戦する日々。

日々たくさんの方と交流する西野七瀬さんですが、実は「人付き合いがあまり得意ではない」と語ります。そんな彼女が、コミュニケーションで意識していることとは?

■自分とは全く違う「周囲を引っ張る先輩役」への挑戦。不安はあったけれど……

――『あぶない刑事』シリーズといえば、昭和〜平成をまたぐ人気作品ですが……。今回、『帰ってきた あぶない刑事』のお話がきた時、どう感じましたか。

私は世代ではないですが、『あぶ刑事』といえば世代に関わらず、誰もが知っている人気シリーズ。お話をいただいた時は、うれしかったです。お仕事が決まってから、映画シリーズを見させていただいたのですが、いい意味で分かりやすく親しみやすい作品で、楽しく拝見しました。

――西野さんが演じた早瀬梨花は正義感が強く、部下を引っ張る頼りがいのある先輩刑事。役柄に対しては、どんな印象を持ちましたか?

早瀬は私と設定年齢が近かったのですが、かなりしっかりした性格の女性で、これまであまり演じたことのない役柄でした。普段は後輩的な配役も多いので、周囲を引っ張る存在になれるよう、頑張りました。私自身はリーダーシップを取れるタイプでもないですし、上司とされる人に意見を言うのも得意ではないので、肝が座っていてすごいな、と思いました。

――演じる上で気をつけたことなどありますか?

シリーズの歴史も長いですし、やっぱり主人公のタカ(舘ひろし)&ユージ(柴田恭兵)のお二人が現場の雰囲気を作ってくださっていたので、私はとにかくしっかりセリフを覚えていくようにしていました。早瀬はきっとこの仕事に就く前から正義感が強い女性だったと思うので、早瀬らしさを意識するようにしていました。

――西野さん自身、アイドルとして活動していた頃には、後輩と接する機会も多かったと思うのですが、グループ活動での経験は、今回の演技に生かせましたか?

私はグループの中でも、引っ張っていくような先輩ではなかったと思うんです。あまり教えられることもなかったですし、乃木坂は本当に自由なグループだったので……。だからこそ、早瀬に憧れる部分はありました。同性目線で見ても、早瀬梨花という女性はとてもかっこいいですし、自分が普段絶対にできないことをやってのけてしまうので、演技中「今、私はかっこよくなれているのかな」と不安になる瞬間もありました。

――その不安の中でどのように挑んだのでしょうか。

撮影に入る前はたくさん不安があったのですが、私は「やってみたらなんとかなる」タイプなんです。どんなことを始める時も、やる前の不安の方が大きいです。

だからこそあまり考え込みすぎないことも大切だと思っていて、今回もその姿勢で臨みました。必要なだけの準備ができていれば、意外となんとかなると思っています。

■前を歩く俳優の先輩たちから学んだこと

――現在は女優としても活躍されている中で、アイドル時代から一転して、先輩と接する機会も増えていると思いますが……コミュニケーション面で気をつけていることはありますか?

もともと性格的に、歳上の方や、落ち着いている方と接する方が安心できるんです。人にも恵まれていて、関わる方々も優しい方ばかりなので、いい意味であまり気を遣いすぎることもなく、リラックスして交流させていただいています。

――人に恵まれているとのことですが、先輩たちの背中から学べたことはありますか?

私は末っ子気質で、あまり周囲に気を配ることが得意ではなかったのですが、周りの先輩方は、状況をしっかり見ていて、気遣いを行動に移せる方が多いんです。

自分にはまだできないことですが、優しさを言葉や態度にしてくださるのですごく安心します。自分もそういったことができるようになりたいと思っています。感情だけの意見を言うのではなく、その場その場で伝え方を変えることができる人はすごいですよね。

■西野的・毎日会う「苦手な人」の克服方法

――西野さんは今年で30歳を迎えられますが、変化していきたい部分や目標はありますか?

実は、10代の頃から30歳を迎えることを楽しみにしていたんです。私にとって、30代はとても自由で、楽しい年代だと思っているので、30代でしかできないことを、楽しんでいきたいと思っています。

――30代といえば、会社では中間的な年代にもなっていくのですが……さまざまな環境でお仕事されている西野さんから、働く女性へのエールをいただけますか?

私は人付き合いがそんなに得意な方ではないので、人との距離感を大切にしています。会社の中で働いていると、毎日部署の方や同僚と顔を合わせますよね。中には苦手な人、嫌いな上司とかがいたりするのかもしれないけれど……。

どんな時でも自分だけの世界や、息抜きの時間を大切に過ごしてほしいです。自分の居場所って、働いている会社にしかないわけではないと思います。プライベートの時間や、自分が好きと思えるもの、人を大切にしてください。

苦手に感じる人も、関わる必要があれば分析をしてみるのもいいと思います。その人の傾向やクセが分かると、自分がその人とどう接したらいいかが分かると思うんです。避けたり逃げたりした方がラクなのか、自分が接し方を変えるのか、どちらの方がいいかは、人それぞれだと思うのですが……。自分に合うやり方でいいと思うので、頑張ってください!

『帰ってきた あぶない刑事』

探偵事務所の依頼人・第1号は、タカ&ユージどちらかの娘!? 娘(?)彩夏の依頼は、母親の捜索。タカ&ユージが行方を探る傍ら、多発する殺人事件。一体ヨコハマで何が起きているのか? その矢先、爆破テロが仕掛けられ、最大の危機が勃発! 果たして彩夏の母親は見つかるのか? ふたりは、愛するヨコハマを守ることができるのか?

公開日:5月24日(金) 脚本:⼤川俊道、岡 芳郎 監督:原 廣利 製作プロダクション:セントラル・アーツ 配給:東映 ©2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

元の記事はこちら

このニュースに関するつぶやき

  • 『昭和の伝説「あぶ刑事」神回復活SP!!』見たよ。よくあるメイキング特番だと思ったら、冒頭に舘ひろしと柴田恭兵のトークが少しあるだけで、あとは『もっとあぶない刑事』最終話『一気』の再放送でガッカリ。
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