【葵S予想】高期待値を残す牝馬でも評価しづらい馬が存在!? 前走の人気や生産牧場から軽視したい人気馬とは

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2024年05月24日 18:00  netkeiba

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葵Sに出走予定のナナオ(撮影:山中博喜)
 今週の土曜日は、京都競馬場で葵ステークス(GIII・芝1200m)が行われます。

 長らくオープン特別として施行されていた葵Sですが、18年から新設重賞に昇格。19年から21年は重賞として、22年からはGIIIに格付けされている3歳限定の短距離重賞となります。

 葵Sが重賞として格付けされた18年以降の6レースを見ると、牝馬が4勝2着4回3着3回。牡馬が2勝2着3回3着2回となっており、牝馬に良績が集まっている事が分かります。また、単勝や複勝の回収率でも牝馬が高い数値を残しており、牝馬の単勝回収率は286%、複勝回収率は132%となっています。牡馬に関しては単勝回収率13%、複勝回収率34%と低調な数値となっている事からも、牝馬を中心視する方が的中に近づけると言えるのではないでしょうか。

 葵Sでの牝馬は牡馬よりも軽い斤量で出走する馬がほとんどですし、斤量の差がこのような傾向となっている主な要因と考えられます。今年も多くの牝馬が出走を予定していますので、まずは牝馬の取捨選択を最優先に考えて予想は組み立てたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走マーガレットSに出走し2番人気以下(ただし、ノーザンファーム生産馬は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:ナナオ、ピューロマジック
(過去の該当馬:22年カイカノキセキ3番人気5着)
※特に言及のない限り、データは重賞に格付けされた18年以降の6レースを対象にしています。

 上位人気が予想されるナナオが該当しました。

 データ対象期間内の葵Sでは、前走マーガレットS組は15頭が出走し4頭が3着以内に好走しています。しかし、その内の3頭は前走で1番人気の支持を集めていました。そして、残る1頭は大手牧場のノーザンファームで生産された馬となっています。

 マーガレットSはオープン特別で、今回のGIIIよりも格下の一戦となります。そこで1番人気の支持を集められないような馬は、実績や能力的にGIIIでは足りないために結果が残せていないと考えられます。ただし、繁殖の質が高いノーザンファームで生産された馬については、高い素質を秘めている可能性があり、前走から格が上がっても怯む事がないので結果を残せているのではないでしょうか。

 ナナオは前走のマーガレットSで2番人気となっており、生産はノーザンファームではありません。過去の傾向を踏まえれば好走する可能性は極めて低いと言えます。また、ナナオはこれまでに挙げた3勝は全て道悪での競馬。良馬場での勝った実績がなく、時計の速い決着に不安が残ります。今週末の京都は晴れ予報で馬場に恵まれる可能性も低そうですので、様々な観点からすればナナオの評価を下げて他の馬から入る事も配当妙味を考えると重要な事かもしれません。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

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