皐月賞馬ジオグリフとの共通点も? 関東オークス制したアンデスビエントの血統背景を深掘り

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2024年06月17日 20:00  netkeiba

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関東オークスを制したアンデスビエント(撮影:高橋正和)
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆血統で振り返るマーメイドS

【Pick Up】アリスヴェリテ:1着

 キメラヴェリテ(北海道2歳優駿)の全妹、リアンヴェリテ(かきつばた記念-4着、エルムS-5着)の半妹。母ルミエールヴェリテはアメリカ生産で未勝利に終わった競走馬でしたが、繁殖牝馬として成功しました。母の父Cozzeneは気性的に難しいところを伝え、産駒は逃げたり追い込んだりといった極端なレースぶりで成功するものが目立ちました。アリスヴェリテ、キメラヴェリテ、リアンヴェリテはいずれも逃げタイプですが、そうした部分が影響しているのかもしれません。

 キズナ産駒は今年JRA重賞8勝目。エピファネイアと並んで現在トップです。3位は3勝なので、キズナとエピファネイアの突出ぶりが目立ちます。母方にDanzigを持つパターンは、ジャスティンミラノ、パラレルヴィジョン、シックスペンスと同じで、重賞で馬券圏内に入ったライトバック、ウエストナウ、サヴォーナもこのパターンです。

◆血統で振り返る関東オークス

【Pick Up】アンデスビエント:1着

 6月12日、川崎競馬場で行われた関東オークス(JpnII・ダ2100m)は、好スタートを決めたアンデスビエントがマイペースの逃げに持ち込み、最後の直線で後続を突き放して優勝しました。田口貫太騎手は重賞初制覇。

 母アンデスクイーンは、同じ川崎ダ2100mで行われたエンプレス杯(JpnII)を含め、3つのダートグレード競走を制覇した名牝です。初仔からいきなり大物を出し、繁殖牝馬としても優れた資質を秘めていることを示しました。アンデスビエントの1歳下の妹レイナデアルシーラはナダル産駒。同産駒は先週、ダート戦に初めて姿を現し、2頭出走してワンツーフィニッシュを決めました。優れたパワーを伝える種牡馬なので、妹にもダート戦で大きな期待をかけられそうです。

 アンデスビエントの父ドレフォンは、皐月賞馬ジオグリフの父でもあります。ジオグリフの母アロマティコと、本馬の2代母レイナカスターニャは全姉妹なので、ジオグリフと本馬はほぼ4分の3同血といっていい関係です。芝向きとダート向きで適性は異なるものの、配合構成はよく似ています。

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