スーパーフォーミュラ富士公式テストがスタート。猛暑のセッション1は牧野任祐が唯一の23秒台で最速

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2024年07月07日 12:30  AUTOSPORT web

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2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 7月7日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式インシーズンテストが静岡県の富士スピードウェイにてスタートした。9時30分から2時間行われたセッション1では、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムを記録し、2番手に坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、3番手に福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が続いている。

 舞台を富士スピードウェイに移して行われる2024年シーズン2回目の公式テスト。7月20〜21日には同サーキットで開催される第4戦が行われることもあり、シーズン後半戦に向けての重要な走行機会になるだろう。

 参加ドライバーについては、このテストを前に55号車のドライバー変更を発表したTGM Grand Prixがテスト初日は大津弘樹が参加。ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車は第3戦に引き続き平良響がドライブし、その他のマシンはシリーズエントリーどおりのドライバーとなっている。

 初日午前のセッション1は、日曜日ということでグランドスタンドやコースサイドから多くの観客が見守るなか始まった。7月に入ってからの猛暑はこの日も続き、開始時刻の9時30分時点で、気温は32度を超えるコンディションで各車がコースインしていく。

 30分が経過したころには、全ドライバーが一度目の走行を終えてタイムを記録。この時点では大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分24秒344でトップタイムとなり、野尻智紀(TEAM MUGEN)、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が続いた。女性ドライバーのJuju(TGM Grand Prix)はコースアウトする場面がありつつも、その時点での最多周回で精力的にラップを重ねていく。

 その後もセッション1は大きなアクシデントなく進み、残り30分ほどでは、第2戦オートポリスでスーパーフォーミュラ初優勝を飾った牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分23秒703でタイムボードの首位に浮上。その他のマシンもタイムを縮めていき、2番手には1分24秒174で佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が、3番手には1分24秒261で野尻がつける。

 残り10分ほどにはほぼ全車がピットに戻ってタイヤ交換を行い、最終アタックシミュレーションの準備へ。残り5分のタイミングで、各車コースインしてアタックへ入り、まずは坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が2番手にタイムを更新。

 さらに平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がセクター1で全体ベストを刻んで11番手に入り、福住、山下健太(KONDO RACING)、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)らが自己ベストをマークした。しかし、牧野が刻んでいたトップタイムは破られず、セッション1は終了となった。

 最終タイムアタックの様子としては、セクター1で全体ベストや自己最速を更新している車両が多いものの、セクター3ではタイムアップを果たせない車両が多い傾向が見られた。これは気温と路面温度が高いため、セクター3ではタイヤが熱ダレが起きていたのではないかと推測される。

 なお、セッション1終了後にはセーフティカー訓練を実施。この訓練ではレース時のセーフティカー導入を想定したものだが、今回は新たに周回遅れの車両をセーフティカー隊列の前に出し、同一周回に戻すという行程が試された。これはF1などで見られるシーンで、今後のスーパーフォーミュラに採用されるかも気になるところだろう。

 富士スピードウェイで開催されている2024スーパーフォーミュラ富士公式テストの初日は、この後14時から午後のセッション2が行われる予定だ。

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