最終盤に予選さながらのアタック合戦。スーパーフォーミュラ富士公式テストのセッション2も牧野任祐がトップ

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2024年07月07日 16:50  AUTOSPORT web

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2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 静岡県の富士スピードウェイで開催されている2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式インシーズンテストは、7月7日の14時から初日午後のセッション2が行われ、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムを記録している。

 7月に入り暑さが厳しくなるなか迎えたシーズン2回目の公式テスト。この日の富士スピードウェイは朝から晴天に恵まれ、午前のセッション1は9時30分の開始時点で気温は30℃超え。ピットビューイングを挟んで14時から開始された午後セッション2も気温33℃、路面温度52℃というコンディションでスタートとなった。

 このセッション2では、スーパーフォーミュラおなじみのオーバーテイクシステム(OTS)がセッション開始から30分間使用できるということで、走行開始直後にアタックシミュレーションを行う車両も見られた。

 OTS使用可能時間帯では岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が1分23秒646のトップタイムを記録。2番手には午前セッション1首位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3番手には野尻智紀(TEAM MUGEN)が続き、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)と福住仁嶺(Kids com Team KCMG)も23秒台に入れている。

 またテストならではの光景として、ITOCHU ENEX TEAM IMPULが19号車と20号車の車両を比較するためにドライバーの入れ替えを実施。このためセッション2では、エントリーリストとは異なり19号車を国本雄資、20号車を平良響がドライブしている。

 セッション2はその後もクラッシュやアクシデントなく順調に進んで1時間が経過した。この間に岩佐は自身のトップタイムを更新する1分23秒628を記録している。2番手には1分23秒776で山下健太(KONDO RACING)が浮上し、牧野が1分23秒829で3番手に続く。

 中盤は各チームともショート〜ロングランを中心に走行を行い、各チームともピットイン/アウトを繰り返しながらクルマやセットアップを詰めていく時間に。ただ残り30分ほどで野尻が1分23秒606にタイムを更新し、僚友の岩佐を上回ってトップに浮上してくる。

 残り10分になると、それまで走行していた全車が一度ピットに戻り、サーキットは一瞬の静寂に包まれる。夕刻を迎え気温と路面温度が下がったため、各車は最後にアタックシミュレーションを行うべく準備を整える。

 そして残り5分、ピットに入っていた各マシンが一斉にコースイン。まるで本戦予選のごとくタイヤを入念に温めて初日最後の走行に入っていく。まずは阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分23秒561にトップタイムを更新し、続く小高一斗(KONDO RACING)が4番手、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が6番手にジャンプアップしてくる。

 しかし、その阪口のタイムを好調の牧野が1分23秒144で上回ると、そのタイムを更新する車両は現れず、富士公式テスト初日は牧野が午前・午後の両セッションをトップで終えた。2番手は1分23秒202で山下健太(KONDO RACING)、3番手は1分23秒505で太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。

 4番手以下は岩佐、阪口、坪井、野尻、小高、大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、福住までがトップ10となり、ホンダエンジンとトヨタエンジン搭載車両が順位を分け合う結果になった。

 今回のテストでTGM Grand Prixの55号車をドライブした大津弘樹は1分24秒173で15番手、ITOCHU ENEX TEAM IMPULから第4戦への出場が決定済みの平良響は20号車を駆り18番手、女性ドライバーのJuju(TGM Grand Prix)は1分25秒745で21番手となっている。テストは8日(月)も午前と午後の2セッションが行われる予定だ。

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