ここ数年の夏の暑さは非常に厳しく、熱中症対策のためにも「冷房機器」は欠かせないアイテムになっています。
冷房機器の代表と言えばエアコンですが、エアコンは壁や天井に設置するため、移動することができません。エアコンのない部屋などでは、扇風機を使用するというのも手ですが、「冷風機」や「冷風扇」といった小型冷房機器も選択肢に入ります。
今回は小型冷房機器の中でも、狭い範囲をピンポイントに冷やすのに適しており、移動も手軽にできる、冷風機・ポータブルクーラーのおすすめ製品を紹介します。
●冷えた空気を送風する冷風機・冷風扇
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冷風機（ポータブルクーラー）は、室内の空気を吸い込んで、冷風にして送風する機器です。エアコンは室外機が熱を外に出してくれますが、冷風機は本体の背面や上部などから熱を出してしまうので、基本的に部屋全体の冷房には向いていない点には注意が必要です。一方、部屋全体を冷却する必要がなく、扇風機などよりも強い冷却効果を得たい場合にはおすすめです。
調理中や家具の組み立て時など、1人で集中して作業をする際や、風呂上がりの脱衣場で涼みたいときなどに重宝するでしょう。また、ガレージや庭など、屋外での作業シーンにも適しているといえます。
冷風扇は、水が蒸発する際に気化熱を奪うことを利用した冷房機器です。外気を吸い込み、水分を含んだフィルターの間を空気が通り、その際の水の蒸発でフィルターの温度が低下、そこを通ることで風の温度が下がる仕組みです。強力な冷却効果は望めない一方、シニアや乳幼児など、エアコンの冷房効果は強すぎると感じる人におすすめとされています。
冷風機、冷風扇ともに、エアコンのように部屋全体の温度を調整するのには不向きですが、一部分をスポット的に冷やすのには効果的です。居間にはエアコンとサーキュレーター、キッチンや脱衣場には冷風機、就寝中は扇風機、デスクで集中作業する際には冷風扇……といったように、冷房機器をそれぞれに適したシーンで利用すれば、より快適に涼がとれるでしょう。
●送風・冷風・除湿の3つのモードを搭載
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「KPC-0731／W」は、小泉成器の除湿機能付きポータブルクーラーです。室外機のないポータブルタイプなので面倒な取付工事が不要。キャスターが付いているので移動もしやすくなっています。エアコンが設置できない部屋や、熱がこもりやすいキッチン、ガレージでの作業中などに涼をとるのに便利です。
冷風運転時は、室温より9度低い風を送り出します。そのほか送風と除湿のモードも搭載しています。風量は3段階で調整可能。2時間・4時間・6時間の切タイマーが付いており、就寝時の利用にも便利です。
風向は上方向に40度、下方向に20度の調整が可能。除湿モードでは1日に約8.8Lの除湿ができます。「コイズミオンラインショップ」での価格は4万4800円（税込、以下同）です。
●内部清浄機能でカビや臭いを防ぐ
「ICA-0301G」は、アイリスオーヤマのコンパクトクーラーです。運転時に発生する水をためるタンクを本体前面に、排気口を本体上部に配置。これにより、排気に必要なスペースを壁際から約5cmと、小さく抑えています。キッチンや脱衣所など、熱のこもりやすい限られたスペースでの使用も可能です。
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キャスターと取っ手が付いており移動もスムーズ。重さは約12.5kgと軽く、別の階への移動も楽にできます。また内部清浄機能を搭載しており、運転後本体に残った水分を自動で取り除き、カビや臭いの発生を抑制できます。
風量は3段階で切り替え可能。タイマー機能付きで、電源を切り忘れても自動で運転を停止します。タイマーは1時間・2時間・4時間・8時間で設定できます。公式通販サイト「アイリスプラザ」での価格は3万2800円となっています。
●上下スイング付きで広範囲へ冷気が広がる
「YNSC-3D（SK）」は、ユアサプライムスのポータブルクーラー。自身の周りだけ涼しくスポット冷房できるので、エアコン冷房をつけるほどでもない、ごく狭い範囲だけ冷風が欲しいときに便利です。冷風のほか除湿・送風運転にも対応。コンパクトで軽量なので、持ち運びが楽です。
ほぼ水平から垂直にスイングするオートルーバー機能を搭載。除湿や送風運転と組み合わせると、高い位置に部屋干しした洗濯物の乾燥にも役立ちます。
エアコンがない脱衣場では、風呂上がりにドライヤーで髪を乾かす際に冷房で使用し、ドライヤー後には除湿運転にすれば、湿気対策もできます。スポット的に冷房できるのと同様、スポット的な除湿もできるのでクローゼットの除湿にもおすすめです。
満水時自動停止機能付きで、タンクが水であふれてしまうのを防いでくれます。ユアサプライムス公式通販サイトでの価格は3万9800円となっています。
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