ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第16回は“岐阜&滋賀編”

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2024年08月22日 11:01  BCN+R

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岐阜と滋賀のご当地インスタントラーメンを試す
 日本各地で愛されるご当地インスタントラーメンをいただくことで旅行気分を満喫しようとスタートしたこの企画。今回は岐阜から1品と、そのお隣りの滋賀から1品をセレクト。それぞれの地方色に期待しつつ、早速作っていこう。

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●タンメンの名に騙される刺激的ラーメン

 まずいただいたのは、注目のご当地ラーメンとして最近耳にするようになったこちら「岐阜タンメン」。どっさり野菜に優しい塩味の、いわゆる湯麺(タンメン)とは別物とは聞いていたが、どんなラーメンなのか興味深い。

 作り方は通常のインスタントラーメンと同じで、麺を茹でて鍋に液体スープを入れると完成。スパイスも別でついているので、器に盛り付けた後に全部振りかける。香りは、なかなか強烈なニンニクスメルで、ドキドキは早くもマックス。

 ではスープからズズズっといただいてみると、「ガッツーン!」。強烈なニンニク風味が鼻から突き抜ける。そして唐辛子の辛味が現れて口の中がビリビリビリ。優しい醤油の味わいにプラスされたニンニクの強烈な風味と、唐辛子の辛味のバランスもなかなかだ。

 次は麺をズルリと啜ると、やはりニンニク感がバッシャーンと弾ける。モチモチとした食感のノンフライ麺とスープの相性も良い。

 それほどニンニクが得意ではない筆者だが、思わず「うめー」とつぶやいてしまうほどのクオリティー。この味わいに加え白菜と豚肉がたっぷり乗っているパッケージ写真から考えると、タンメンというより、奈良のご当地グルメとして知られるスタミナラーメンが近いかもしれない。

総評

ご当地感 ★★★★★

汁の個性 ★★★★★

麺の個性 ★★★★☆

お土産度 ★★★★☆

合計 18ポイント

 まだそれほど知られていない岐阜を代表するご当地ラーメンであること、そしてなかなか味わえないレベルのニンニク味ながら上品に仕上げられていることからご当地感と汁の個性は星五つ。ただ、やはりニンニクが苦手な人もいることから、お土産度は星四つなった。しかし、いきなりの高得点で嬉しい限り。

●高級な絹を感じさせる斬新ラーメン

 お次は、琵琶湖を有する滋賀近江エリアの「フルフルラーメン」。江戸時代からこの地域の産業として養蚕が有名で、蚕といえば絹(シルク)ということで、シルクパウダーを麺に練り込んであるとのこと。いわれてみれば、すでに乾麺からスッと美しい佇まいを感じる。

 作り方は麺を2分半茹で、あらかじめ液体スープとお湯を混ぜておいた器に入れると完成。透き通った醤油スープもなんとも美味そうだ。

 ではそのスープからゴクっといただくと、「う、う、うめー!」。あっさり系かと思いきやなかなか濃厚で、動物系の深みある風味がどんどんと広がっていく。醤油の味わいもまた、ふくよかながらキレがよく人気ラーメン店さながらの仕上がりだ。

 さて、主役の麺をいただくと、シルクパウダーのパワーなのかツルツルツルツルどこまでも滑らかに口に入ってくる。ストレート麺ながらスープによく絡む上にコシもしっかり感じられて、このラーメン、マジ好みっス。

 ちなみにフルフルラーメンのフルフルとは、フランス語で絹ずれの音を指すらしい。味も名前もオシャレ。

総評

ご当地感 ★★★★★

汁の個性 ★★★★☆

麺の個性 ★★★★★

お土産度 ★★★★★

合計 19ポイント

 出ました、連続の高得点。スープは高いクオリティーながら、個性という意味では星五つに到達しなかったが、この地域ならではの文化が感じられる上にオシャレな佇まいもあって、ご当地感もお土産度も星マックス。素晴らしいご当地ラーメンとの出会いに感謝したくなる一杯だった。

●想像以上の高得点

 さて、想像以上の高得点が続いた岐阜と滋賀のご当地ラーメン。あまり食文化が有名なエリアといわれていないことから、それほど期待していなかったことを猛省し、次回より気合を入れ直してお届けしたい。(エフェクト・山葉のぶゆき)

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