台風10号 関西では27日(火)〜28日(水)は大荒れとなる恐れ 早めの備えを

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2024年08月23日 16:21  日本気象協会

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日本気象協会

台風10号 関西では27日(火)〜28日(水)は大荒れとなる恐れ 早めの備えを

台風10号が発達しながら日本の南の海上を北上しています。関西では、台風10号の影響で、27日(火)〜28日(水)は広く暴風が吹き荒れる恐れがあります。太平洋沿岸は高波に警戒し、高潮や大雨にも十分な注意が必要です。まだ進路などの予想に幅があり、関西への影響の程度も変わる可能性があります。この週末は最新の情報に注意をし、早めの備えをしてください。



●台風10号 関西への考えられる影響は?「暴風・高波・高潮・大雨」


今日23日(金)15時現在、台風10号は、暴風域を伴いマリアナ諸島付近をゆっくりと北へ進んでいます。このあと日本の南の海上を発達しながら北上し、明日24日(土)には「強い」、26日(月)には「非常に強い」勢力となる見込みです。そして、27日(火)には「強い」勢力を保ったまま、それほど勢力を落とすことなく本州または四国へ接近・上陸し、28日(水)にかけて縦断する恐れがあります。関西では、27日(火)〜28日(水)にかけて、台風10号の影響を受ける恐れがあります。

関西への考えられる影響
〇風
27日(火)〜28日(水)にかけて、広い範囲で何かにつかまらないと立っていられないような暴風が吹く恐れがあります。台風の勢力は中心付近の風の強さによって決められています。勢力が強いということは、それだけ中心付近の風が強いということです。風への対策が必要です。
〇波
27日(火)は、太平洋沿岸では高波に警戒が必要です。28日(水)は、日本海沿岸も含めて高波に十分な注意が必要です。また、太平洋沿岸では、台風が離れているときから“うねり"が入り始めます。台風接近前で空が晴れていても、海では台風の影響が出始めていることが考えられますので、十分注意をしてください。
〇高潮
27日(火)〜28日(水)にかけて、太平洋沿岸、日本海沿岸では高潮にも警戒・注意が必要です。
強い勢力を保ったまま日本付近に接近する恐れがあり、水面が吸い上げられる効果と、強風により海水が海岸に吹き寄せられる効果が重なって、高潮が発生する可能性があります。満潮時刻と重なった場合は、さらに潮位が高くなることが考えられます。
〇雨
27日(火)ごろを中心に、台風周辺の非常に湿った空気が南東から流れ込むため、紀伊半島の南東斜面を中心に警報級の大雨となる恐れがあります。そのほかでも局地的に大雨となる恐れがあり、注意が必要です。

まだ予想には幅があり、どの進路を取るかで関西への影響が変わる可能性があります。常に最新の情報を確認するようにしてください。


●台風10号は勢力が強くコンパクト 接近すれば急に状況が悪化する恐れも


日本の南の海上の海面水温は、30℃前後(ピンク色の表示)と高くなっています。つまり、台風のエネルギー源である水蒸気が豊富なため、台風10号は今後も発達を続け、勢力を強めながら日本へ近づいてきます。また、台風10号は比較的コンパクトにまとまっていることから、接近すれば急に状況が悪化する恐れがあります。早め早めの備えが肝心です。週末のあいだにできることをしておくようにしましょう。


●台風への備え


台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。



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