兵庫県たつの市の室津地区で、旧暦の8月1日の八朔(はっさく)の日に合わせ真夏にひな人形を飾る伝統行事「八朔のひな祭り」が開催されている。地域の子どもたちが手作りしたシンコ(米粉)細工のタイをお供えした。公開は9月1日まで。
「八朔のひな祭り」は戦国時代の1566年1月、室山城主・浦上氏の婚礼の夜、対立関係にあった赤松氏の急襲で落城し、討ち死にした花嫁の鎮魂のため、亡くなってから半年後の8月にひな人形を飾ったのが始まりと言われる。戦後途絶えていたが、20年ほど前に復活した。
子供たちはシンコを水で練った生地でタイを形作り、蒸した後、赤く色付けして「めおとタイ」を完成させていた。