台風から遠くてもすでに大雨 静岡県はたった半日で200ミリ超も さらなる大雨警戒

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2024年08月28日 14:20  日本気象協会

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日本気象協会

台風から遠くてもすでに大雨 静岡県はたった半日で200ミリ超も さらなる大雨警戒

今日28日は、非常に強い台風10号の影響で、台風から離れた本州でもすでに大雨となっています。静岡県御前崎市では、12時間降水量が200ミリを超えました。台風10号は動きが遅く、9月2日にかけて日本列島を縦断するおそれがあります。西日本と東日本の太平洋側を中心に、台風から離れた場所でもさらなる大雨に厳重な警戒が必要です。



●九州だけでなく、本州でもすでに大雨に


今日28日午後1時現在、非常に強い台風10号は屋久島の南南西約80キロをゆっくりした速さで北へ進んでいます。

台風周辺の湿った空気が流れ込み、台風から離れた本州でも所々に発達した雨雲がかかり、大雨となっている所があります。

静岡県御前崎市では、午前3時26分までの1時間に60.5ミリの非常に激しい雨が降り、午前10時10分までの12時間降水量は222.2ミリ(8月1位)を観測しました。そのほか静岡県や愛知県では所々で24時間降水量が200ミリを超えています。

また、昨夜は岩手県盛岡市北部付近で1時間に約100ミリ、兵庫県佐用町付近で1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が相次いで発表されました。


●台風から遠くても油断大敵


非常に強い台風第10号は、今後さらに発達しながら29日にかけて九州南部に接近し、九州に上陸、さらに9月2日にかけて日本列島を縦断するおそれがあります。

台風から離れた所でも油断できません。西日本と東日本の太平洋側を中心に、断続的に「激しい雨」や「非常に激しい雨」が降り、総雨量が多くなるでしょう。台風10号は動きが遅いため、大雨が長引き、記録的な大雨となるおそれもあります。大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫などに厳重な警戒が必要です。


●土砂災害の前触れは


大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。



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