リノベにも注目のパナソニック新型IHクッキングヒーター、オーバル鍋も使える広い加熱エリアが便利

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2024年09月09日 12:31  マイナビニュース

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パナソニックのIHクッキングヒーター(ビルトインタイプ)の新製品、Sシリーズが9月20日に発売となる。メーカー希望小売価格は、幅75cmのKZ-S1F7S/Kが66万円、幅60cmのKZ-S1F6S/Kが63万8,000円。味を染みこませる煮込み機能や、小さな鍋からオーバル鍋・鉄板なども使え、使い勝手が進化している。


○加熱エリアが約1.7倍、奥に広がった



Sシリーズの特徴は、加熱エリアを選べること。従来のIHヒーターは、天面に鍋を置くときに位置が決まっていたが(円形の線などで示している場合が多い)、Sシリーズは天面の前・奥・全体エリアを選べるため、小さな鍋から大きな鍋まで対応。



最大底面は28×33cmなので、ホームパーティーで大人数の料理を作るときや大型食材の調理にも活躍する。加熱エリアは赤いラインで表示されているので、分かりやすい。キッチンのリノベーションや戸建て住宅の新築を考えているご家庭は特に注目だ。


パナソニックが開催したメディア向けセミナーでは、中華料理店のトゥーランドット臥龍居 オーナーシェフ 脇屋友詞氏が腕を振るってくれた。脇屋シェフは、自宅や料理教室などでIHクッキングヒーターを使っているそうで、今回はSシリーズであんかけ焼きそばと卵料理を実演した。



「これだけ大きなフライパンが使えるなら、ステーキを一度に4枚焼くこともできるし、皮付きの鶏もも肉も一度に3枚焼けます。火力も強く、炒めるとよく分かります。食材の全体に火を入れやすいので、鍋全体に広げた豚肉もすぐに火が入ります。鍋フリしても反応します」(脇屋シェフ)と、調理をしながらIHクッキングヒーターの魅力を語った。


○「ピースコイル」で細かな温度制御

Sシリーズでは、加熱ムラを抑えつつフライパン(や鍋)の端まで加熱できるようにするため、IHコイルの形状を一新。複数の小型コイルを組み合わせた「ピースコイル」、それを駆動する専用インバーター、さらに制御プログラムを新たに開発した。熱源を内外へと自在に切り替えることが可能となり、6つの加熱パターンを自動で判断する。


この加熱制御は、煮込み料理を上手に仕上げるためにも役立つ。例えば、真ん中に加熱が集中すると、内側から外側に向けて対流が起こり、外側に加熱を集中させると外側から内側に包み込むような対流に。これらを自動的に使い分けることによって、煮物は煮崩れを抑えながら味を全体に染みこませる。さらに、鍋底の食材の焦げ付きも抑える。



鍋底の温度検知は「光火力センサー+(プラス)」を備えた。100度以下の温度も検知する。従来モデルよりも検知する温度幅が広がり、「煮る」「焼く」「揚げる」を手軽に調理できるようになった。


開発陣いわく、左右同時に調理できて鍋を3つ置けるようにすること、さらに日本のキッチンサイズに合わせたサイズにするためには、「ピースコイル」形状の使い勝手がよかったという。



ちなみに海外製品でも、加熱エリアを選べるIHクッキングヒーターはあるが、その場合インバーターの数が多くサイズも大きめ。パナソニックのSシリーズは日本のキッチンサイズに収まるように、内部のインバーターを1つにして制御している点が異なる。

○煮込みも焼き物もアシストするIHクッキングヒーター


気に入った鍋を使って手軽に調理できると、より楽しく料理を作れる。肝心の料理も、煮込み料理や焼き料理で加熱を最適にコントロールするSシリーズの「煮込みアシスト」「焼き物アシスト」、そして温度センサーによって、経験や必要だった火力や仕上がりの調整もお任せで大丈夫。



また、Sシリーズの天面やグリル部は、凹凸が少なく掃除しやすい。忙しい日常の調理をサポートし、快適なキッチンライフを実現するIHクッキングヒーターといえそうだ。


伊森ちづる 家電・家電量販店ライター。家電量販店の取材や家電メーカーの取材、家電製品のレビューを中心に活動。売り手、メーカー、ユーザーという3つの視点で家電を多角的に見るのが得意。雑誌、ニュースサイト、ラジオ、シンクタンク、自治体での情報提供など、多方面で活躍中。最近は、テクノロジー×ヘルスケア、テクノロジー×教育などにも関心あり。趣味は音楽鑑賞(クラシック)とピクニック。 この著者の記事一覧はこちら(伊森ちづる)

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