広島が首位・巨人に完敗…奮わぬ打線に野村氏「今度は野手が挽回してやらなきゃいけない」

◆ 「やっぱり打たなきゃいかんですね」

　広島は巨人に完敗。首位攻防戦初戦に敗れ、ゲーム差は2に広がってしまった。

　広島先発の森下暢仁は初回、この日2番に入った坂本勇人に先制アーチを被弾。打線は巨人先発の菅野智之の前に5回まで1安打と沈黙すると、6回には門脇誠と秋広優人にタイムリーを浴び森下はKOされた。その裏に野間峻祥のタイムリー三塁打で1点を返したが、続くチャンスに小園海斗が凡退で追加点を奪えずマツダスタジアムにため息が充満すると、7回には浅野翔吾と門脇誠にタイムリーで2点を加えられ万事休す。1−6の敗戦を喫した。

　終盤にきて調子が下降線をたどっている広島に対し、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にMCを務めた高木豊氏は「ピッチャーの初回の失点だとか、そういうのが重なってるんですけど…」 としながらも「やっぱり打たなきゃいかんですね。その中でも小園（海斗）と坂倉（将吾）。ここら辺が打たないと点にならないと思う」とこの日も2人で8打数1安打に終わった中軸打者に言及した。

　解説として出演した谷沢健一氏は「首位を維持するというか、そのプレッシャーがちょっとかかってるか。疲労感もありますよね」と心身ともに疲れが溜まっているのではと推測。

　もう一人の解説者の野村弘樹氏は「坂倉がオールスターからぐんぐん来てたじゃないですか」と一時は良かったと振り返りながら「やはりなかなか点取れない中、ピッチャーが踏ん張って勝ち抜いてた。で、今はピッチャーがちょっと落ちてきてるんで。また序盤に点取られること多くなってるんで、やっぱり今度は野手が挽回してやらなきゃいけないなっていう、 そういう時期になってるかもわかりませんね」と今度は打撃で投手陣をカバーすべきと説いた。

　ペナントレースも佳境の9月。投打ともにカバー出来るチームにならないと、頂点は遠ざかる。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』