コツコツ投資して1億円達成「でも夫には内緒」と語る60代パート主婦のリアルな暮らし

資産1億円以上を持つマネー賢者たちに、資産運用にまつわる様々なテーマでお話を聞き、知見や体験を語っていただきます。今回お話しをお聞きしたのは、金融資産1億2000万円を保有するシャン姫さん。パートを掛け持ちしながら60代で1億円を達成したときは、どんな心境だったのでしょうか。

1億円持っていることは夫に内緒

――金融資産が1億円になったときの心境を教えていただけますか。

シャン姫さん：本当に嬉しかったですね。ただ、うちは夫と家計が別なので、1億円を達成したことは、今でも秘密にしています。

――ご主人は今でも知らないのですね（驚）

シャン姫さん：株で資産を大きく増やすきっかけになったのは、夫が勧めてくれた中国株でもあるのですが……。本人は私にお宝銘柄を教えたことは全く覚えていませんでしたので（笑）。1億円を達成したことは誰にも言わなかったのです。

1億円あっても生活水準は変えず、パートも継続

――1億円以上の資産があると、一般的にはすごくゆとりのある暮らしをしているように思われますが、実際に生活は変わりましたか？

シャン姫さん：1億円を達成しても、生活は全く変わっていませんね。食生活もそのままで、高級なものを買ったりすることもありません。私は走るのが趣味なので、太らないように野菜中心の健康的な食生活をしています。
ただ、少し変わったなと思うことは、娘が旅行するときに“これで楽しんでおいで”と、お小遣いを渡せるようになったことでしょうか。

――お金の心配をすることなく、お小遣いを渡せるようになったわけですね。では1億円を達成した後、もう仕事を辞めようかなと思ったことはありますか？

シャン姫さん：現在、パートを2つ掛け持ちしていますが、定年まで働くつもりでいます。そのうちの1つは、70歳を過ぎても働いている方がたくさんいて、皆さん楽しそうです。やはり、イキイキと働いている姿を見ていると元気をもらえますし、私もずっと続けていきたいと思いますね。

あとはちょっとしたことですが、休憩時間に同僚とたわいのない話をすることも、心のよりどころになっています。主婦ならではの献立の話や子どもの話などができるので、とても楽しいのです。

※本記事は、公式YouTubeチャンネル「All About マネー」で連載している『億り人たちに訊く！〜匿名で語る億の裏側〜』の内容を一部編集してお届けしています。

鈴木 さや子プロフィール

2008年にFP2級・AFP、2011年にCFPを取得し、FPとして独立開業。女性の幸せな人生を応援すべく、家計管理や教育費、子どものマネー＆キャリア教育をテーマに、多数のセミナー講演や執筆等で活躍中。
(文:鈴木 さや子（ファイナンシャルプランナー）)