【親の老後】「実家じまい」したとき親は何歳だった? 平均年齢を調査

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2024年09月12日 12:50  マイナビニュース

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LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は9月10日、オープンハウスグループと共同で実施した「家じまいに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年7月22日〜7月24日、実家や生家の売却を経験した、もしくは検討している男女700名(経験者350名、検討者350名)を対象にインターネットで行われた。

○家じまいを検討したきっかけは?



家じまいの経験者と検討者の双方に売却を検討し始めたきっかけを聞いたところ、いずれも「使う見込みがなく、家の維持・修繕が大変になった」(経験者34.3%、検討者29.1%)の回答が最多となった。また2位の「家族や親族の死別」(経験者20.6%、検討者17.4%)は経験者・検討者の大きな差異がない一方で、「家族や親族の高齢化」は、経験者12.3%に対し検討者では21.7%と10pt近い差が見られた。検討者段階では生前での整理・売却を検討するものの、家じまいに踏み切れない人が一定数いることがうかがえる。


○家じまいをした住居に住んでいた親の平均年齢は、80歳



経験者に対して家じまいを実施した住居に住んでいた(売却当時の)親の年齢を聞いたたところ、父親・母親ともに平均年齢が80歳となった。また、これから家じまいを検討している検討者の現在の親の平均年齢は父親77歳、母親78歳となった。家じまい経験者との差は2〜3歳となり、2〜3年前から家じまいを検討する人が多いことが推察される。



また、経験者の売却時の親の年齢について分布を見てみると、70歳前後から増え始め85歳をピークに減少していく事がわかった。2019(令和元)年の健康寿命は男性72.7歳、女性75.4歳といわれており、体調の変化をきっかけに家じまいに踏み切る人が増えると考えられる。


○家じまいにかかる期間は、経験者で3ヵ月〜6ヵ月未満が最多



家じまいにおける不動産の売却にかかる期間を聞いたところ、家じまい経験者の最多回答は「3ヵ月〜6ヵ月未満」(31.1%)が最多となったが、検討者については「3年以上」(22.9%)が最多となり、経験者と検討者に大きな差があることがわかった。売却前には十分な期間をかけて実施したい、と考えている人が多いものの、実際に売却を開始すると、様々な事情の中で半年未満で結論を出している事が多いようだ。


○経験者の売却した際に後悔したことや苦労したこと



経験者の中で後悔したことや苦労したことがあると答えた人に対し売却した際の後悔や苦労をした人に聞いたところ、「思うような価格で売れなかった」(39.1%)が最多となった。また、次点の「依頼する不動産会社を複数しっかり比較しなかった」(26.7%)においても、売却価格面での後悔に紐づくものと思われ、金額面での後悔というものが多くみられた。

また、3位には「家の中にある残置物で売れそうなものがあったが、手間と時間で売ることができなかった」(20.8%)が入っており、想定外の手間が発生することも見越して家じまいの計画を立てることが重要なようだ。


○検討者の心配や不安は「希望の値段で売れるか」が1位



検討者の中で心配や不安なことがあると答えた人にその内容を聞いたところ、最も多かった回答は「希望の値段で売れるか」(37.6%)となり、検討段階においても価格面での心配がされていることが分かった。続いて多かった回答として「売却にかかる手間」(16.1%)や「何もわからないのが不安」(15.2%)があり、どう進めていいかわからないがゆえに腰が重くなってしまうこともありそうだ。


○経験者の売却方法は「不動産仲介」が1位も、「買い取り」も2割



家じまい経験者の実家の売却方法については7割以上が「不動産会社の仲介」(72.3%)と回答し、2位の「不動産会社の買い取り」(17.4%)に55ptほどの差をつけた。



買い取りは仲介での売却に比べると、一般的に売却金額が低くなる傾向があると言われている。しかしながら、金額が下がったとしても早急に売却を望む方は一定数いるようだ。特に、家じまいを考えている人や、維持が困難な人、死別などで物件を使わなくなった人にとっては、その不動産が「負の資産」となり得るため、早く手放すことにメリットを感じる方が多いと考えられる。


○会社選びの最も重要なポイントは



会社選びの最も重要なポイントとして、検討者では圧倒的に「査定価格が納得がいく」(35.7%)が多かったのに対し、経験者では、「会社が信頼できる」(21.4%)が「査定価格が納得がいく」(21.1%)を超えた。



また、経験者においては「友人家族などの紹介」(11.4%)や「担当者の説明が丁寧」(11.1%)など、信用できる相手なのか、というポイントに票が多く集まった。できるだけ高く売りたいという価格面での要望がある一方で、不動産売却という多くの人にとって経験の少ない取引だからこそ、親身になってくれるというような信頼性の部分も重視する意見が多くなっているようだ。(Yumi's life)

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