劇団papercraftの新作『昨日の月』上演決定 名村辰&福田麻由子ら出演【コメントあり】

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2024年09月13日 12:00  ORICON NEWS

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劇団papercraftによる新作公演『昨日の月』
 25歳の脚本家・演出家の海路(みろ)が主宰を務める劇団papercraftによる新作本公演『昨日の月』が、来年1月16〜19日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場小ホールで上演されることが13日、決定した。

【画像】劇団papercraftによる新作公演『昨日の月』出演者

 圧倒的フィクションを徹底的にリアルに落とし込み、現実と虚構の境目を曖昧にする現代口語不条理演劇を得意とする同劇団。今回は「昨日か明日を売ってしまう高校生」の物語が展開される。特に生活が苦しかった訳でも不自由な訳でもなかった高校生が、出来心から「時間の売買」に手を染め、大きく人生を狂わせていく。

 モダンスイマーズ『だからビリーは東京で』(作・演出:蓬莱竜太氏)やタカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』(作・演出:高羽彩氏)などで主演を務めたほか、最近では連続テレビ小説『虎に翼』の小橋浩之役で注目を集める名村辰が「昨日か明日を売ってしまう高校生」役として主演を務める。

 その主人公に時間を売ることを薦めてしまう同級生役を、日本テレビ『女王の教室』や連続テレビ小説『スカーレット』など数々の名作ドラマや映画に出演し、今年7月に約20年所属した事務所を退所後、初の作品出演となる福田麻由子が務める。

 そして『ウルトラマンX』で主演を務め、近年ではミュージカル『刀剣乱舞』などに出演している高橋健介、TBS『温泉へ行こう』シリーズで一躍有名になり、野田地図など舞台経験豊富な加藤貴子、連続テレビ小説『おむすび』への出演が先日発表された谷藤海咲のほか、同劇団三度目の出演となる井上向日葵、猫のホテルの村上航、そして第29回劇作家協会新人戯曲賞を受賞した第8回公演『檸檬』で主演を務めた伊藤歌歩らが、キャストに名を連ねた。

 昨年1公演のみ上演し、その後中止になってしまった番外公演『ミタココロ』が再演版として2024年12月10〜15日に東京・カフェムリウイにて上演されることも決定した。キャストは前回と同じ、川嶋由莉、朝田淳弥、イトウハルヒ、佐々木修二が名を連ね、約1時間の「私とミタさんの話」が描かれる。同劇団としては、12月に番外公演『ミタココロ』再演版、1月に第11回公演『昨日の月』と、2ヶ月連続公演が行われる。

 チケット一般発売日は11月2日午前10時。

■各コメント
【名村辰】
 「一日の価値」について深く考える稽古期間になる予感がしております。
演出家の海路さんは同年代!はじめましての皆様と、どんな創作現場になるのかとてもワクワクしています。一日一日を大切に臨みたいと思っております。ぜひ劇場に足をお運びください。

【福田麻由子】
 はじめは、高校生役は年齢的に務まるのか?と悩みました。過ぎていく時間の重みを知っている年齢の方にやってほしいと考えていたと言われ、今のわたしにできることがあると信じ、引き受けさせていただきました。
あのころの自分の不自由さと身軽さを、少しずつ思い出せたら。
はじめましてのみなさまとこの冬舞台に立てること、嬉しくありがたく受け止めています。

【海路(作・演出)】
人生には、忘れたくない時間がある一方で、忘れたい時間もある。忘れたい人がいる一方で、忘れられない人もいる。それが共存する、した。あの時が、ゆっくりと、じっくりと、フィクションを纏って、現れたらいいな、なんて両作品思ってます。地元埼玉でやるからこそ、ずっとやりたかったカフェだからこそ、描けるものを見せれたらと思います。楽しみにしていてください。

■あらすじ
昨日か明日を売る。
僕は、そんな高校生でした。

別にそんな生活が苦しい訳でもなく、別にそんな不自由もない。
そんな家に生まれた僕でしたが、
そんな毎日が良いと、思えたことはありませんでした。
だから、きっとあの時、売ってもいいか、なんて思ったのでしょう。

昨日の月は、どんなだったか。
今日になって、見たいと思う今でした。

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