【写真】ジョーカーに向ける眼差しが意味深 『ジョーカー2』でのレディー・ガガ
孤独で優しかった男が理不尽だらけの世の中で、不遇な生い立ちに行き場のない“怒り”を募らせ悪のカリスマ<ジョーカー>へと変貌を遂げた前作から2年後が舞台となる『ジョーカー2』で物語のカギを握るのは“謎の女性リー”。理解不能な狂人でありながら、理不尽な社会の代弁者として祭り上げられていくジョーカーと閉鎖病棟で出会ったリーは、やがてこの男の狂気に魅了されていく。公開された予告編でもジョーカーと同じくピエロ風のメイクを施し不気味な笑顔を見せたり、社会への反逆を企むジョーカーに優しい言葉をかけて共に民衆を扇動していく姿が話題を呼び、早速強烈なインパクトを与えている。
監督を務めるトッド・フィリップスは「ミュージカル映画ではないが、音楽が重要な要素になる映画だとは言いたい」と語っているように、劇中では10以上の楽曲がホアキンとガガによって歌われることが明らかになっている。さらにトッドは「ガガは非常に大きな芝居の才能をもった人だったし、ホアキンの相手役には音楽性を持った人キャスティングしたいと考えていました」と語るように、数々の話題作に登場し観客を魅了する演技力と、世界的アーティストとして活躍する抜群の歌唱力を持ち合わせたガガが本作において重要な鍵を握ることは間違いない。
そんなガガは、圧倒的な歌唱力と独特なパフォーマンスで2008年にセンセーショナルデビューを放った後に、これまでにグラミー賞13回受賞、シングルとアルバム合わせて1億7000万枚以上の売り上げを誇る世界屈指のエンターテイナー。ポップスターとしての活躍が目覚ましい彼女だが、近年ハリウッド大作に出演し女優としても大きな脚光を浴びている。ブラッドリー・クーパーが監督・主演を務める『アリー/スター誕生』(2018)では歌手になることを夢見る女性アリーを熱演。持ち前の歌唱力だけではなく、夢見る女性を繊細に演じ上げた演技も世界中から評価され、第91回米アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされる快挙を成し遂げた。
監督のブラッドリー・クーパーも「彼女は本当に才能にあふれた女性だよ。僕は最初から自分の正直な芝居を引き出す役割を彼女に任せていたんだ。彼女には映画の経験がなかったけど、その才能を活かすことだできる女優だね」と絶賛している。
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『ジョーカー』シリーズ監督のフィリップスは『アリー/スター誕生』でプロデューサーを務めており、その時から彼女の演技に魅了されていたという。さらにリー役への抜てき理由について「彼女は魔法の力を持っているから」と意味深に語っており、ジョーカーに扇動された民衆によって仕掛けられた新たなショーにリーがどのように関わってくるのかに大きな期待が寄せられる。前作のジョーカーが社会現象を巻き起こしたように、凄まじい存在感を既に披露しているリーが世界に“新たな衝撃”を与えることに期待が高まる。
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(通称『ジョーカー2』)は、10月11日より全国公開。『ジョーカー』はIMAXおよびDolby Cinemaで期間限定緊急公開中。