パリオリンピック(五輪)で列島を沸かせたJALのオリンピアンが、激動のシーズンを漢字1文字で総括した。
フェンシングの男子エペ個人で金、同団体銀メダルの加納虹輝(26)、陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花(26)、陸上男子110メートル障害で同種目日本勢最高の5位となった村竹ラシッド(22)が、所属先が開いた報告会に出席。3人が今季を振り返った。
報道陣から「今季を一言で振り返るといかがですか?」と振られると、北口が「思いついた人から言おう!」と呼びかけ。「僕から行きます」と先陣を切った加納は「良」を挙げた。パリを「夢のような時間だった」と回顧し「フェンシングやってきて良かったなと、五輪を終えて心から思ったので『良』という漢字1文字になった」と説明した。
北口は「えーっと…」と悩みつつ「波」を挙げた。今季序盤はコンディションの維持に苦労した中、大舞台で勝負強さを発揮。「陸上とかけ離れてしまって、自分の競技としていかがなものか」と豪快に笑いつつ「荒波の時もあったし、穏やかな時もあった。激動のシーズンだった。でも、その波を乗りこなせたからこそメダルをとれた」と笑顔で振り返った。
村竹は「現」とした。世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会で予選を全体トップで通過した際に、現地の海外メディアから「我々は君のことを知らない。背景を教えてくれ」と言われたという。「今季はやっと世界の舞台で出場できるようになった。五輪も決勝に残れた。世界から見た時に変なやつが来たということで『現』という字だと思った」と理由を明かした。
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「良」「波」「現」。それぞれが今季を糧とし、さらにステップアップしていく。
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