高橋文哉の一途な可愛さに夢中!映画『あの人が消えた』は田中圭のおもしろさと染谷将太の不気味さにも注目

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2024年09月20日 01:30  Pouch[ポーチ]

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【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、本音レビューをします。

今回ピックアップするのは、高橋文哉主演映画『あの人が消えた』(2024年9月20日公開)です。高橋文哉さんが演じる配達員が、マンションで起こった不気味な事件の調査に乗り出す〜というミステリー。試写で観たのですが、これがめちゃくちゃ面白かったんです!!! というわけで物語からいってみましょう!

【物語】

配達員の丸子(高橋文哉さん)が担当になったのは、次々と人が消えると噂のいわくつきマンション。日々マンションに出入りしている彼は、そのマンションに大ファンであるWEB小説家・小宮(北香那さん)が住んでいることを知ります。

しかし、ある日、彼女の部屋のドアをドンドン叩く不審な男・島崎(染谷将太さん)を目撃!

人が消えるマンションゆえに、彼女の身に危険が!と不安になる丸子。彼は会社の先輩・荒川(田中圭)にこの件を相談しますが……。

【配達員から名探偵に?】

冒頭、ある女性が何者かに襲われ、突然消えてしまうところから物語は始まります。

そのマンションにたびたび配達に訪れるのが主人公の丸子。冴えない毎日を送る丸子ですが、小宮という作家が書いたWEB小説に夢中になったことをきっかけに、感想コメントを熱心に書き込んだりして、毎日がイキイキと色づいていきます。

と、ここまでがプロローグ。その小宮さんの元に荷物を配達したことをきっかけに物語は大きく展開していきます。

「あの小説を書いた人だ」とテンションが上がりまくる丸子ですが、そのあと小宮の部屋のドアを激しく叩く男が気になり「彼女に危険が迫っているのかも、助けなければ!」と探偵のように行動し始めるのです!

【高橋文哉の天然の可愛さ】

“ドアを叩く男”についての情報を得ようと配達しながら、住人にリサーチしていく丸子は、とにかく一生懸命で可愛いんですよ。

住人はみんな怪しく見えるのですが、やがてある人物が「真相をお話しします」と語り始めます。その真相が「えーっ!」と声に出してしまいそうなビックリのカラクリなのですが……。

高橋さんは『ブルーピリオド』(2024)のときも素直なお芝居が好感度高かったのですが、今回も丸子を自分に溶け込ませてナチュラルなお芝居を見せてくれます。彼の場合、狙っていないけど、可愛くなるという天然キュート男子って感じ。その魅力が本作でも発揮されているのです。

また丸子があれこれ相談をする職場の先輩の荒川も良かったですね。ちょっとポンコツキャラなのですが愛嬌たっぷりで本作のスパイス的な存在。田中圭さん、見事なコメディリリーフでした!

【ミステリーサスペンスの傑作からアイデアをいただき!?】

最初は怪しい住人の一件でドキドキさせつつ、ある人物の告白からコメディーのような展開になり、「お笑い系なのかな」と思わせておいて、最後にインパクト大のサスペンスに!

先の読めない展開に加え、ミステリーサスペンス映画が大好きな人ならすぐわかる “名作のトリック” があちこちに。作品名を書いたら速攻ネタバレになるかもしれないので伏せますが、もう一度、最初から見直して答え合わせをしたくなること必至です。

特にトドメの一撃がなかなかのインパクト。いろいろな映画のアイデアを作品に落とし込んでいく手腕が見事でした!

監督と脚本は、人気ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)の演出を手がけた水野格監督。ちなみに豪華なシークレットゲストもいますのでそちらにも注目を!

ぜひスクリーンで高橋さんの可愛さと、田中さんの面白さと、染谷さんの不気味さ&二転三転するミステリーを楽しんでください。

執筆:斎藤香(C)Pouch
Photo:©2024「あの人が消えた」製作委員会

『あの人が消えた』
2024年9月20日(金)より全国ロードショー
監督・脚本:水野 格
出演:高橋文哉、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、菊地凛子、染谷将太/田中圭
主題歌: NAQT VANE 「FALLOUT」(avex trax)

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