いつもと違うエビスで蕎麦切広大が週末2連勝「もう優勝できないと思っていました」/D1第5戦&第6戦

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2024年10月02日 20:10  AUTOSPORT web

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決勝であたった蕎麦切広大(SHIBATA RACING TEAM)と松山北斗(TEAM TOYO TIRES DRIFT 2) 2024年D1第5戦エビス
 ドリフト競技の国内最高峰シリーズ、2024グランツーリスモD1グランプリの第5戦/第6戦が、9月28〜29日に福島県二本松市のエビスサーキットで行われ、蕎麦切広大(SHIBATA RACING TEAM)が今季初優勝から週末2連勝を飾った。

 例年は夏休みの時期に行われるD1エビスラウンドだが、今季2024年は猛暑を避け9月の開催に。また今大会では、コースはおなじみの西コースであるものの、1コーナー奥の“通過指定ゾーン”がヘアピンの頂点のアウト側に設定されるとともに、ストレートにラインが引かれコースが規制されることとなった。

 これら変更によってゾーンはずしやコースリミット超過などの減点を受ける選手が相次ぐなか、ルーキーの田野結希(TEAM D-MAX RACING)が98点台の得点をマーク。それを蕎麦切が上回り98.45点で暫定トップに。しかし、これを中村直樹(TEAM VALINO × N-STYLE)がブレイク。1本目は失敗に終わるも2本目はやや角度を抑えめにした走りで98.79点を叩き出し単走優勝を飾った。

 続く追走トーナメントには単走トップ3の内、中村と蕎麦切がベスト4に進出。蕎麦切はヴィトー博貴(DRIFT STAR Racing)とのバトルにスピードを生かして勝利すると、中村を破って決勝に進んできた松山北斗(TEAM TOYO TIRES DRIFT 2)との勝負では、互いにコースリミット超過の減点が入るなか僅差で勝負をものにしGR86での初優勝を決めた。

「もう一生優勝できないと思っていましたよ」と一年ぶりの優勝を喜ぶ蕎麦切。「もう無理なのかなと思うこともあったのですが、それがやっぱり無理じゃなかったんだなと確認できました。皆と協力して走れているなかでの優勝だったので、皆さんに恩返しができてよかったという気持ちです」

 土曜の第5戦で今シーズン初勝利を飾った蕎麦切の勢いは翌29日にも引き継がれ、単走では98.67点を記録した中村を上回る99.21点をマーク。唯一の99点台で単走優勝を果たす。

 迎えた追走トーナメントの準決勝で蕎麦切と日比野哲也(SHIBATA RACING TEAM)が対戦。1本目の得点では日比野が第5戦勝者をリードしたが、前後を入れ替えた2本目は蕎麦切が終始近いドリフトを見せて逆転し、2日連続での決勝進出を決める。

 ファイナルは初のベスト4進出を決めた山中真生(ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ!レーシング)を破って勝ち上がってきた中村とのバトルに。1走目はその中村が後追でコースアウトを喫し、蕎麦切優勢となる。2本目は後追に回った蕎麦切が、やや小さいラインながら近い距離のドリフトを保った。この結果、蕎麦切の週末2連勝が決まった。

「今日はずっと楽しかったです。もう『走るのが楽しい!』という感じでテンション上がりっぱなしでした」と声を弾ませた蕎麦切。「(2連勝して)運を使い果たして、なにか(悪いことが)起きるのではないかと心配もありますが、ここがスタート地点だと思ってます。これからもいろいろ人に『面白そうなチームだな』『応援したいな』と思ってもらえるような走りをしていきたいですね」

 なおこのラウンドの結果、中村と日比野がポイントで齋藤太吾(FAT FIVE RACING)を抜き、中村が119ポイントでランキング首位に立った。同2位は108ポイントとした日比野、第6戦のチェック走行でエンジンブローに見舞われた齋藤は106ポイントでランキング3位となっている。

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