トムス創業50周年記念パーティが開催。ゆかりある選手、監督らが集結しモータースポーツ界での偉業を祝う

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2024年10月03日 10:00  AUTOSPORT web

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これからの活躍を祈念して行われた鏡開き
 10月2日、日本を代表するレーシングチームであるトムスの創立50周年を記念するパーティが、東京都江東区のシティ・サーキット・東京ベイで行われた。

 1974年に、トヨタのファクトリードライバーとして活躍していた舘信秀と、トヨタディーラーのスポーツコーナー責任者であった大岩湛矣によって設立された株式会社トムス。

 当時、モータースポーツ界がオイルショックによる大打撃を受けるなかで創業したトムスは、以来フォーミュラマシンやGTカー、プロトタイプのスポーツカーなど多様な自動車レースで多くの王座を獲得する偉業を成し遂げてきた。

 そして、ドライバーやメカニック、エンジニアらの若手育成にも力を入れ、現在のレース界にはトムス“卒業生”も数多く活躍している。さらには、創業当初よりトヨタ車のチューニング事業にも力を入れ続けており、トムスの人気はレース業界ならずチューニング、カスタム業界にも多く広がっている。

 節目となる創業50周年を迎えた2024年には、カシオ計算機の腕時計ブランドである『EDIFICE(エディフィス)』とのコラボレーションによって、トムスの歴史的なレーシングカーであるTOM’SスターレットKP47をモチーフとした限定モデルを製作するなど、記念すべきメモリアルイヤーが祝われている。

 そして今回、2023年にトムスの企画運営のもと立ち上げられたシティ・サーキット・東京ベイにて創業50周年記念パーティが開催され、トムスにゆかりのある招待された面々が集結。EVカートのエキシビションレースや、これからの活躍を祈念する鏡開きなどが行われ、レース界でのトムスの偉業を祝った。

 パーティには、現在スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権などでトムスに所属している選手や監督はもちろん、これまでにトムスでレースを戦ってきたレジェンドドライバーらや、今もトムスのライバルとしてしのぎを削るNakajima Racingの中嶋悟総監督、KONDO RACINGの近藤真彦監督、TGR TEAM SARDの脇阪寿一監督など名だたる顔ぶれが花道に加わり、50周年にわたるレース活動を祝福した。

 会場では、50年間の活動を振り返る巨大パネルが設置されたほか、スーパーGTやスーパーフォーミュラ、プロトタイプマシンなどの歴代レーシングカーが並び、レジェンドドライバーらのヘルメットも多く展示。

 さらに、惜しくもスケジュールの都合でパーティに参加することが叶わなかったトムス“卒業生”からは特別ビデオレターが届き、サッシャ・フェネストラズや宮田莉朋、勝田貴元、平川亮、アンドレ・ロッテラー、中嶋一貴TGR-E副会長など世界中からトムス50周年を祝うメッセージが述べられた。

 さらには、元トムスドライバーであり、現在は衆議院議員を務める山本左近議員からは次のようにお祝いの挨拶が述べられた。

「トムスの50周年、誠におめでとうございます。私がトムスとのご縁をいただいたのは2000年。今から24年前になります。この50周年を迎えるにあたって、ほぼ半分の時間をトムスさんとご縁をいただいた人生を歩ませていただきました」

「このようにトムスさんと一緒に多くのレースを戦わせていただくなかで私が学んだことは、舘さんのレースにかける情熱でした。みんなで一丸となってひとつの課題に挑戦をしていく。失敗するときもありますが、その失敗から何を学ぶのか。これがレースを通じて学ばせていただいたことであり、大きな私の財産です」

「そして、自動車産業業界を初めとして大きな変革期を迎えている現代、モータースポーツが自動車研究開発の最先端を走ることによってカーボンニュートラルの実現に寄与しています。これもひとえに、多くのモータースポーツ関係者の皆様や、そして舘会長をはじめとするトムスの皆様が、たゆまぬ努力をしてくださった結果であることを信じております」

 パーティでは、会場となったシティ・サーキット・東京ベイのカートコースを利用して、トムスドライバーが運転するタンデムカートの同乗走行や、レーシングアテンダントとチーム監督がペアとなって戦うエキシビションレース、その順位予想ゲームなども実施され、笑顔の絶えない交流でパーティは盛り上がった。

 2024年シーズンも、スーパーGTと全日本スーパーフォーミュラ選手権という日本のトップカテゴリーで勝利を挙げてシリーズをリードしているトムス。これまで積み重ねてきた50年間の栄光と伝統を胸に、さらなる革新と活躍を志すトムスは、これからも日本モータースポーツ界の先頭を走り続けることだろう。

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