住宅街でじっとして動かない老犬を保護「ノミだらけで毛はボサボサ、目が見えず歩けない」迷い犬?捨てられた?老夫婦がお世話に奮闘

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2024年10月08日 16:40  まいどなニュース

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住宅街でじっとして動かなかった老犬を保護…迷い犬か?捨てられたのか?(マダム・デコさん提供)

「昨日、夫に車で歯医者に向かう途中の住宅街で頭を地面に付けてじっとしている犬を車の中から見かけました。気になり夫に帰りに保護して病院&警察等に連絡を頼み、1日検査のために入院し、色々あって今日うちに来ました。推定年齢15歳、ノミだらけ、毛はボサボサ、目は見えず、歩けません。」

【写真】ご飯はちゃんと食べられる犬さん

住宅街でじっとして動かない老犬を保護したことを、マダム・デコさん(@vega646464)がX(旧Twitter)に報告。老犬はノミだらけで毛はボサボサ…目は見えず、歩けなかったといいます。

「歯医者に行くため、夫に車で送ってもらう途中、住宅街に顔を地面につけてじっとしている犬を車内から見ました。気になったので、夫に『帰りに保護して病院に連れて行ってほしい』と頼み私は歯医者へ。その後、夫から『病院に来ている、検査のために1日入院させてほしいと頼んだ』と連絡がありました。見つけた場所は山を切り開いた住宅街で少し上に行くと山になるのですが、近所で野良犬を見たことがないので迷い犬かと思っていました」

迷い犬だと思ったというマダムさん。その日のうちに動物管理センターや警察に連絡したとのこと。翌日には入院をしていた老犬を旦那さんが迎えに行き、自宅の玄関床に仮住まいを作りました。そして、アンジィ(アン爺)と仮の名前を付けたそうです。

「アンジィの推定年齢は、15歳くらい。病院の診断によると、目は見えておらず、耳も聞こえていないかもとのことでした。ノミだらけで、毛もガサガサ、臭いもすごかったです。ヨロヨロで歩くことは難しいと言われましたが、少しは立って動けるようで。でもほとんど横になっています」

推定15歳の老犬、ヨロヨロで歩くことが難しい…「脳に障害が?」

アンジィくんはヨロヨロしながら立ち上がって移動しては横になり…またフードや水をひっくり返したり、おしっこやウンチをした上に寝転んだりしていました。毛布の上に寝かせると、おしっこで毛布がぐっしょり。そこでペットシーツを敷いてみたものの、排せつをしてくれなかったとか。

「動物病院でもペットシーツの上ではしなかったと聞きました。なので、おむつも考えましたが、もう少しこの状態でその都度おしっこは洗い流し、ウンチは取るようにしています。ご飯はよく食べてくれます。でも意思表示がないというか、ほえたり、うなったりもなく、尻尾を振ったりもしません」

アンジィくんの意思表示などがないことに違和感を覚えたというマダムさん。立っていても、頭を前足の間に不自然な形に入れてフラフラしたりすることもあるといいます。

「動物病院で『脳に障害があるかもしれない』とも言われていたので、もしかしたらこの状態がそうなのかも、と思いました。最初に見かけた時も、思えば顔というより頭を地面に付けていたので、不自然に思ったのです。彼の心がどのような状態なのかは計り知れないですが、彼にも子犬の時があり、かわいがられた記憶もあるのでは、と思うと、せめて心安らかにいてほしいと思うばかりです…」

保護主は老夫婦 老犬のお世話に奮闘「この子の状況を考えると頑張れる」

とはいえ、マダムさんは犬を飼ったことがないそうで、戸惑いながらもアンジィくんのお世話に奮闘しているとのこと。

「猫は50年以上飼ってきましたが、犬は初めてです。体重15キロは大きいので、お風呂に入れたりするのは老夫婦にはきついと思いますが、この子の状況を考えると頑張れると思います。今回、XとInstagramに投稿したことで、たくさんの方のアドバイスや優しいお気持ちを知り、動物に心を寄せてくださることが想像以上に多いことに感激しました。

優しいと言われましたが、そんな高尚な人間ではなく、関わってしまったことはしかたがない、やれることはやろう、と思っている婆と爺です。30年以上前、子猫がいたのに置いてきてしまい、その後探しに行ったけれどもういなかった、その時の悔恨とざんげの気持ちが今回素通りできなかった、私の勝手なしょく罪なのかもしれません。

アンジィくんは迷い犬なのか、捨てられてしまったのか分かりませんが…おうちにペットをお迎えしたい方がいらっしゃったら、犬の終身飼育、ペットは家族であるということ、そして犬や猫などペットを飼うことの覚悟、金銭的なことも含め考えてください。それが私たちの願いです」

マダムさんたちは警察に迷い犬の届け出をしましたが、保管期間3カ月の期間内に飼い主が見つからない場合、おうちの子としてアンジィくんをお迎えするそうです。

【飼い主さんへ】
「もし探しておられたなら、預かってお世話させていただいています。ご連絡してくださることを願っております。
連絡方法はXでアカウントを公開しているので、DMという形でよいかと思います。その場合、場所をある程度お知らせしないといけませんよね。姫路市立高校近くの住宅街で、でもよいでしょうか? あまり具体的に住所を書くのは少しはばかられるので。勝手を申しますがよろしくお願いいたします」
(マダム・デコさんより)

   ◇  ◇

マダムさんの投稿には、感謝のコメントが多数寄せられるなど話題になりました。

「保護ありがとうございます。長い時間さまよっていたのでしょうね。ご家族様の暖かいお心で手を差し伸べてくださり感謝致します」
「棄てたのでしょうか。何よりも寂しいはず。悲しいはず。年老いて家族に棄てられたとしたら。どうか、あたたかく余生を…お願いします」
「目も見えずどれだけの不安と恐怖の中ひとりぼっちでいたのかと思うと涙が出ます。ノミもそんなにいたら痒く苦しかったことでしょう…
どんな環境で生きてきたのか考えると胸が苦しくなります」
「この子のこれからが穏やかでありますように。優しい人に見つけてもらえて良かったね」
「何かの、事故なのか。。。。私は老衰の看取ってきましたが。老いていく姿、甘えてくる姿が日々可愛くて仕方なかったです。
崩れゆくあの日、腕の中で息絶えてくれた事感謝しかないです。もう4年経ちますが、忘れません。そしてまた会えると信じてます。良い方に巡り会えたね」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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