ハードオフで買ったスーファミ、画面いっぱいの異変にゾッとするも… その正体が「みんなのトラウマ」と判明

0

2024年10月10日 04:50  Sirabee

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Sirabee

(©ニュースサイトしらべぇ)

90年代前半、大きなブームを巻き起こしたゲームハードがスーパーファミコン(以下、SFC)。発売から30年以上経過した今なお根強いファンが多く、現在では「レトロゲーム」としての人気を確立している。

以前X上では、ハードオフにて購入したSFCを起動した際、画面に表示された内容に疑問の声が寄せられていたのだ。

 画像をもっと見る

■画面に現れた「警告」に驚き

ことの発端は、Xユーザー・Kaede_salesさんが投稿した1件のポスト。

「今日ハードオフで買ったスーパーファミコン本体。何かがおかしい」と、意味深な文章の綴られた投稿には、カセットを入れたSFC本体の写った写真が添えられている。しかし、モニタ画面を見て驚き…。

そこには、我々が見てきたゲーム画面とは程遠い「警告 ビデオゲームのコピーは法律で禁じられています。詳しくは取扱説明書を参照してください」というメッセージが表示されていたのだ。

関連記事:ハードオフの中古ゲーム、貼られた注意書きに目を疑うが… 店員の「神対応」に称賛の声

■「初めて見た…」と驚きの声

思わずゾッとしてしまう光景は瞬く間に話題となり、件のポストは投稿から数日足らずで1,000件以上ものリポストを記録。

Xユーザーからは「初めて見た…」「この時代から、海賊版の対策処理があったのか」「こんな画面が出てくることあるんだ」「これ知らなかった」など、驚きの声が相次いでいる。

中には「端子の接触不良だっけ?」「小さい頃これに遭遇して、トラウマになってる…」「ドンキー2してる時にこれ出て、警察に捕まると思って震えて眠れなかった」といった具合に、事情を知っていると思しき人物のリプライも見受けられた。

そこで今回は、こちらの現象の詳細について、ハードオフコーポレーションに詳しい話を聞いてみることに。すると、衝撃の事実が明らかになったのだ。

関連記事:ハードオフで4千円のPS4、中から出た物体にギョッとした 「羨ましすぎる」とネット民驚愕

■投稿主は「100台に1台のペースで見る」

今日ハードオフで買ったスーパーファミコン本体何かがおかしい😭 pic.twitter.com/2cqL60cbdg

— Kaede_sales (木、日休み) (@Kaede_MoEdayo) September 1, 2024

こちらの「警告」画面の詳細について、ポスト投稿主・Kaede_salesさんは「購入したSFCにゲームソフトを入れて動作確認をしたところ、1回目で出ました」と振り返る。

また、Kaede_salesさん自身は過去に同様の「警告」を目にした経験があるそうで、「半年に1回ほど見ます。100台に1台ほどの割合で、5回ほど経験があります」とも説明していた。

果たしてこちらの画面は、ゲームハードとソフト、どちらが原因で発生する事象なのだろうか…?

関連記事:ハードオフで遭遇した少年、将来有望すぎる 手元のゲームに「いま令和だぞ」と驚き…

■ハードオフ担当者も「滅多に起きない」

違法入手したソフトが正常にプレイできないよう企業側が仕込んだ、通称「割れ対策」というコピープロテクトが存在する。

現在では「ゲームが起動しない」「特定場面でフリーズする」といったほか、「同じ場面でループする」などユニークなパターンが存在するため、そうした動画を見て「割れ対策」(および「割れ」という概念)を知った読者も少なくないだろう。

だが、言わば「割れ対策」の黎明期にあったSFC時代においてはより直接的な、異変が起きていると即座に分かる「警告」画面が表示されたのだ。さらに、なぜかこの画面はルールを破った場合だけでなく、ソフト側の「端子」が問題となって発生するケースも確認されている。

そのため幼い時分、何も悪いことをしていないのに、ゲームを起動したら謎の「警告」が表示され、トラウマになった…というプレイヤーも少なからず存在するのだ。日本語だけでなく、英語でも警告が表示されている辺りも「何かとんでもないことをしてしまったんだ…」と、不安を掻き立てる要素と言えるだろう。

今回の事象について、中古ゲームのプロでもあるハードオフ担当者は「カセットの接触が原因と考えられておりますが、滅多に起きない現象のため、社内でも詳しいことは分かっていないのが現状でございます」と前置き。

その上で、「カセットを奥までしっかり差し込む、接触面を掃除する、など接触の改善が解決方法となります」と、遭遇時の対応について解説してくれた。

さらにこちらの事象、今回のポスト投稿の写真にもあった『スーパードンキーコング2』のカセットを起動した際に見られるケースがあるそうだ。歴史に名を残す名作ゲームなだけに、「見たことがある」という声が少なからず寄せられていたのも納得である。

文字通り「眠っていた」往年の名作をプレイする際は、こうした現象が見られるケースに注意しよう。

関連記事:ハードオフで出会ったゲーム、アラサー世代を号泣させる 「エモさの塊」と話題に…

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

・合わせて読みたい→ハードオフで遭遇した少年、将来有望すぎる 手元のゲームに「いま令和だぞ」と驚き…

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定