袴田巌さん無罪確定　警察庁長官「重く受け止めている」

　1966年の静岡県清水市（現静岡市）での一家4人殺害事件で、強盗殺人などの罪で死刑が確定していた袴田巌さん（88）の再審無罪判決が確定したことについて、警察庁の露木康浩長官は10日の定例記者会見で、「警察庁としても重く受けとめている」と述べた。

　露木長官は「最高検において、再審請求手続きが長期間に及んだことなどについて所要の検証を行う予定だと承知している」として、「静岡県警においても可能な範囲で改めて事実確認を行うと報告を受けている」と言及。「警察庁としても今後の教訓とする事項があればしっかり受け止めて、より一層緻密かつ適正な捜査に取り組んでいきたい」と述べた。【山崎征克】