11月2〜3日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2024年スーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE』が開催されるが、10月20日に行われたスーパーGT第7戦オートポリスで終盤激しいクラッシュを喫したSUBARU BRZ R&D SPORTが、修復を終えて運び込まれた。
井口卓人/山内英輝のコンビで戦うSUBARU BRZ R&D SPORTは、第7戦オートポリスで5番手につけ入賞を目指していたが、81周目、第2ヘアピンのアプローチでトラブルが発生。ドライブしていた井口のとっさの対応にも関わらずスピン状態に陥り、第2ヘアピンの車両処理のために置かれていた重機をかすめガードレールにクラッシュした。
幸いドライブしていた井口に大きな怪我はなく、10月26〜27日に岡山県の岡山国際サーキットで開催されたスーパー耐久第6戦岡山にも参戦していたが、その間クラッシュしたSUBARU BRZ R&D SPORTは修復が進められ、11月2〜3日に行われるスーパーGT第8戦もてぎにしっかりと直された状態で持ち込まれた。
R&D SPORTの小澤正弘総監督は「僕が大変だったわけではないですが、宍戸さん(宍戸克幸チーフメカニック)をはじめとした皆さんが大変頑張ってくれたおかげで修復することができました」と語った。修復された箇所は「外装ほぼ一式、右側の足回りすべて、左側の足回りの一部という感じでした」とのこと。
気になるのは、クラッシュの原因となったトラブルへの対策。小澤総監督はブレーキのトラブルであると認めた。なお、SUBARU BRZ R&D SPORTは7月14日にスポーツランドSUGOで行われたGTエントラント協会(GTE)主催のテストでもクラッシュしているが、このアクシデントの原因が同じかについて、小澤総監督は「そんな感じです」と語った。
このトラブルの直接的な原因がブレーキシステムにあるわけではないというが、今回、SUBARU BRZ R&D SPORTは2021年まで採用していたブレーキシステムに戻してきたという。GT3カー等で使用されている信頼あるシステムで、もちろんSUBARU BRZ R&D SPORTでもチャンピオン獲得年まで使っていた、実績が十分にあるものだ。
今季、まだ第6戦SUGOしかレースでの入賞がないSUBARU BRZ R&D SPORT。第8戦ではしっかりと入賞以上を目指したいところだ。