11月1日、2024年MotoGP第19戦マレーシアGPの初日セッションがセパン・インターナショナル・サーキットで行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はプラクティスを15番手で終えている。
赤道に程近いセパンは、気温30度、路面温度35度、湿度77%とタイよりも蒸し暑いドライコンディションで開幕。フリー走行1回目の序盤は、マシンの感触を確かめながら、徐々にタイムを上げていき、開始約12分ごろに10番手タイムを記録し、ガレージへ戻った。
セッション後半、ロングラン想定のシミュレーションのために最初と同じタイヤで再びコースインし周回を重ねた。
終盤の最終ランではタイムアタックを行い、2分00秒718で8番手に浮上。他ライダーの更新もあり、最終的に11番手とホンダ勢トップとなった。
午後のプラクティスは、気温34度、路面温度52度と高温のコンディション。序盤は、周回を重ねるもタイムが安定しない様子で、セッションを折り返した開始30分の時点で中上は17番手に位置していた。
しかし、ニュータイヤを履いた後半には、いきなり1分59秒台のラップタイムを出し、1分59秒141で3番手に躍り出た。
終盤はアタック合戦により、他車がタイムを更新したため最後のランを前に16番手。最終アタックでは1分59秒000にまで自己ベストを更新し、ひとつ順位を上げて15番手で初日を終えた。
アジア・オセアニアラウンド、そして3連戦の締めとなるマレーシアGP。赤道に近く身体に厳しいセパンで、プラクティスで15番手とポイント獲得を狙える走りを見せた中上の走りに注目したい。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(FP1:11番手、プラクティス:15番手)
「今日はトップ10に入るための本当のオプションがあることに気づきました。しかし、最終的に難しく、(予選Q2進出を)決めることはできませんでした。全体的には同じ問題を抱えていて、リヤのグリップ不足で苦労しています」
「明日のことを考えると、セッティングを少し変更して改善できるようにしたいです。15番手とはいえ、その差が大きくないのは明るい面です」