ホンダ:新フレームを試すも不発。マリーニ「リヤを理解する必要がある」/第19戦マレーシアGP

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2024年11月02日 08:50  AUTOSPORT web

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ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第19戦マレーシアGP 初日
 11月1日、2024年MotoGP第19戦マレーシアGPの初日セッションがセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、午後のプラクティスでレプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは18番手、ジョアン・ミルは20番手となっている。

 ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は13番手、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は15番手で終えた。

 アジア・オセアニアラウンドの最後となるマレーシアGPは、タイよりも蒸し暑いコンディションで開幕した。フリー走行1回目の前半は、4人とも慎重な走りでトラックとマシンを確認しながら、徐々にタイムを縮めていった。

 終盤に繰り広げられたアタック合戦では、中上が2分00秒718の8番手タイムを刻む。他のライダーがタイムを更新したが、中上はホンダ勢トップの11番手となる。

 ザルコも最終ランでタイムを縮め2分01秒207で17番手となった。ミルとマリーニは、セッションを通して同じタイヤで走り、それぞれ19番手、20番手で初日午前を終えた。

 路面温度が52度まで上昇した午後のプラクティス。序盤から1分59秒台のラップタイムを出したザルコは、セッションを通してショートランを繰り返した。

 他3人のホンダライダーは、ロングラン想定のシミュレーションを行った。中上はラップごとにばらつきが見られたが、マリーニとミルは2分00秒台のラップタイムで安定したペースで周回を重ねていった。

 終盤に差し掛かった残り15分過ぎに、ニュータイヤを履いた中上が1分59秒141の自己ベストタイムで一時3番手まで上げ、その後にザルコもタイムを更新。1分58秒873で9番手に浮上した。

 予選Q2へダイレクト進出を狙う最終盤のアタック合戦では、他車の転倒によるイエローフラッグが出たものの、4人とも最後のアタックで自己ベストを更新。ザルコが1分58秒625で13番手となり、ホンダ勢トップ。中上が1分59秒000で15番手に続いた。

 レプソル・ホンダ・チームのふたりは、マリーニが1分59秒375で18番手、ミルが1分59秒535で20番手と後方に沈む結果となった。

 ザルコと中上は、ショートランやアタックで好調な様子を見せており、明日の予選・スプリントでの走りに期待がかかる。LCRホンダに先行された結果となったレプソル・ホンダ・チームだが、ロングランでは安定したペースを見せていた。

 この暑いマレーシアで再びホンダ勢がスプリント・決勝でポイント獲得のチャンスを掴めるのか、2日目以降の走りに注目したい。

■ジョアン・ミル(FP1:19番手、プラクティス:20番手)
「今日は、自分たちの状況をテストと比較するのにとても役立った1日だった。そして、この週末もそうなると思う。(開幕前の)テスト時はコンディションが良かったから、タイムはもちろん違うけど、それでも自分たちのフィーリングやパフォーマンスがどう変化したかを評価することができる」

「僕らにとっては平凡な1日で、ここ数戦でのリミテーションはまだ残っている。シーズン中にやってきたことをいくつかチェックしなければならないから、この週末は重要なものになるだろう」

■ルカ・マリーニ(FP1:20番手、プラクティス:18番手)
「今日はとても忙しかった。新しいフレームを試したり、週末の準備をしたりね。このフレームは明確なメリットがなかったので、これまでのレースで使用してきた仕様に戻すつもりだ」

「ここは他のレースとは違うから、リヤタイヤをもっと理解するために取り組む必要がある。コーナーへの進入は、普段は僕たちが得意としている部分だから、もっと良くしていかなければならない。満足していないから、今夜はいくつかやることがある。いつも通りベストを尽くしていくよ」

■ヨハン・ザルコ(FP1:17番手、プラクティス:13番手)
「プラクティスは予想以上に良かったが、Q2進出を逃してしまった。今週末は、ライバルたちのレベルが高く、僕たちにとっては厳しい状況になることもあるけれど、いい仕事ができるポテンシャルを持っているよ」

「完璧なラップをするべきだったが、釘を打つのは簡単ではなかった。前回ここに来たときから進化していることに気づけたことを誇りに思う」

■中上貴晶(FP1:11番手、プラクティス:15番手)
「今日はトップ10に入るための本当のオプションがあることに気づきました。でも、最終的に難しく、(予選Q2進出を)決めることはできませんでした。全体的には同じ問題を抱えていて、リヤのグリップ不足で苦労しています」

「明日のことを考えると、セッティングを少し変更して改善できるようにしたいです。15番手とはいえ、その差が大きくないのは明るい面です」

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