悪天候に祟られ続ける2024年スーパーGT第8戦、モビリティリゾートもてぎでのGT500クラス公式予選は、Q1/Q2ともにヘビーウエットの高難度アタックと化すなか、Q1トップタイムの大草りきに続き、ホンダ・シビック・タイプR-GT同士のトップタイム合戦となったQ2で快心のドライブを披露した伊沢拓也の64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTが2021年第3戦鈴鹿以来、Nakajima Racingにとって3年ぶりとなるポールポジションを獲得。背後の2番手にも8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが続き、ホンダ/HRC陣営がホームコースでフロントロウを固めている。
ランク首位を行く王者36号車au TOM’S GR Supra(SW:53kg)を筆頭に、僚友の37号車Deloitte TOM’S GR Supra(SW:51kg)、そしてホンダ/HRC陣営の100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(SW:51kg)は50kg超えで燃料リストリクター1ランクダウンの措置が残り、ニッサン/NMC陣営の3号車Niterra MOTUL Z(SW:46kg)、23号車MOTUL AUTECH Z(SW:40kg)も相応の実ウエイト搭載量が残る。
連続アタックを続ける各車のなかで首位100号車STANLEYの牧野が4周目も自己ベストを更新し、ここで1分50秒445までタイムを詰めていく。するとその背後から、14号車ENEOS X PRIME GR Supraの福住仁嶺が1分49秒984と、この時点で唯一1分50秒台を切るタイムで更新し首位が入れ替わる。
これで14号車の福住や、トップ5圏内に浮上してきた8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT、38号車KeePer CERUMO GR Supraをはじめ、ウォームアップラップのV字コーナーでオーバーシュートを喫していた39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraらを従え、ダンロップ&大草がQ1首位を奪うことに。これで合算タイムを決定づけるQ2へ向け各車ともチームメイトにクルマを託し、あとは天候の維持回復を祈るばかりとなった。