2024年F1第21戦サンパウロGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
予選=6番手(Q1=7番手1分29秒839:ウエットタイヤ/Q2=6番手1分26秒097:インターミディエイトタイヤ/Q3=6番手1分24秒525:インターミディエイトタイヤ)
決勝=5位(69周/69周)
6番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→インターミディエイト
とてもトリッキーで長く感じるレースだった。今日ポディウムに立ったのは、大きなミスをしなかったドライバーたちで、彼らは表彰されるにふさわしいレースをしたと思う。
僕自身のレースに関しては複雑な気分だ。まず一方では、やや残念な気持ちがある。レースに向けて決めたセットアップが裏目に出て、あのようなコンディションの中で、特に終盤にはクルマをコース上にとどめるのに苦労するほどだったからだ。その一方で、2台のマクラーレンの前でフィニッシュできたのはうれしいサプライズで、コンストラクターズ選手権の争いで僕らを後押しする結果になった。
今季を締めくくるトリプルヘッダーに備えて、いったん帰国して英気を養うつもりだ。最後の3連戦では、チームの選手権タイトル獲得を目指して全力を尽くそうと思っている。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選=2番手(Q1=3番手1分29秒121:ウエットタイヤ/Q2=8番手1分26秒307:インターミディエイトタイヤ/Q3=2番手1分23秒578:インターミディエイトタイヤ)
決勝=4位(69周/69周)
2番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→インターミディエイト
緊張した難しいレースになった。振り返って学ぶべきことがたくさんある。僕はいいスタートを切って、最初のスティントでのペースは自分でも驚くほど良かった。あのタイヤセットは内圧が適正ではなくて、ドロップオフを予想していたから、自分のペースに勇気づけられたよ。
激しい雨でVSCになった時、僕としてはステイアウトしたかった。いずれ赤旗になると思ったからだ。あちこちに水たまりがあって、ストレートでもアクアプレーニングが起きていた。僕とランド(・ノリス)はピットに入り、最後は4位と6位でレースを終えたのに対し、ステイアウトしたクルマは僕らより前でフィニッシュした。
だが、レース後に振り返って考えるなら誰にでも正しい判断ができるし、僕らはチームとして、その時点で手に入る情報から最善の判断をしようと努めている。週末の始めの時点であれば、4位なら上出来だと思っただろう。けれども、予選で2番手につけ、レースの前半をリードした後では、やはり好機を逃したことを少し残念に思わざるをえない。
(レース直後にメディアに対して語り)ステイアウトしていたら、再スタート時に、(エステバン・)オコン、マックス(・フェルスタッペン)、(ピエール・)ガスリーの前のトップにいたと思う。先頭からリードする方がずっと楽だ。最終的にどういう結果になったかは分からない。でもあの時、僕自身はステイアウトすることを望んでいたから、すごく怒っていた。
あの時、コンディションがとても難しかったから、セーフティカーか赤旗が絶対に出ると確信していた。だからステイアウトしたかったんだ。実際、走行不可能なコンディションになって、セーフティカーが出動した。
■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
予選=15番手(Q1=6番手1分29秒420:ウエットタイヤ/Q2=15番手1分29秒614:インターミディエイトタイヤ)
決勝=3位(69周/69周)
13番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト
チーム全員にとって信じられないような一日になった。ダブル表彰台なんて、誰も想像していなかったことを実現できたんだ。チーム全員をこれ以上ないほど誇りに思う。
今年は本当に大変な年を過ごしている。時に苦戦し、後方に沈み、全員が厳しい時期を過ごしてきた。でも誰ひとりとして諦めず、全員が集中してモチベーションを保ち、その結果、サンパウロで2位と3位のふたつのトロフィーを獲得することができた。素晴らしいことだ。
今日のような複雑なコンディションでは何が起きてもおかしくないと分かっていた。あらゆることに備え、すべてを最善の形で実行することが重要だった。
エステバンが表彰台に上ったこともうれしく思う。彼は今日、素晴らしいレースをした。僕たちには僕たち自身の物語がある。それは特別で、美しい物語だ。同じ地域で一緒に育ち、子どものころから一緒にカートに乗っていた。ふたりともF1に進出しただけでなく、驚くべきことにチームメイト同士になり、今日は同じチームを代表して表彰台に立った。信じられないようなことだし、ふたりにとって素晴らしいことだと思っている。
忙しいトリプルヘッダーだったが、そのなかで確実に改善することができた。チャンピオンシップにおける戦いは依然としてかなり接戦なので、残り3戦に向けて、努力を続け、ハングリー精神を持ち続けなければならない。
■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
予選=4番手
決勝=2位(69周/69周)
4番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト
素晴らしい午後だった。夢を見ているのか、現実なのか、分からないよ。チーム全体を誇りに思う。1回のレースウイークエンドで、とてつもない数のポイントを獲得した。昨日のスプリントの後では、これほどのパフォーマンスを発揮できるとは思わなかったが、今日のレースで、難しいコンディション下で戦う力があることが分かった。
今朝の予選でとても好調だったので、レースに向けて良いベースができていた。先頭を走っていた時に、しばらくは、この位置を維持できると自信を持っていた。でも、最後のスティントではマックスの方が速かったので仕方ない。僕たちにとって、これが最高の結果だと思う。
自分たちはこういう結果を出すことができると改めて証明した。残り3戦に向けて、努力し続けるよ。
ピエールと一緒に表彰台に上れたことも、とてもうれしい。レースの最終ラップでは、一緒にカートを始めた古き良き時代のように、表彰台を共有できたら素晴らしいだろうと考えていた。この表彰台は永遠に記憶に残るだろう。チーム全員にとって本当にうれしい結果だ。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選=12番手(Q1=1番手1分28秒522:ウエットタイヤ/Q2=12番手1分27秒771:インターミディエイトタイヤ)
決勝=1位(69周/69周)
17番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト
ファステストラップ記録:1分20秒472
信じられないぐらい素晴らしい一日だった。ブラジルは僕にとって特別な場所だし、17番手だったこともあって、ここで勝ったことを心から誇りに思う。
まずはチームに感謝したい。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。正しい判断を下し、冷静さを保っていた。
最高のスタートを決めて、何度かオーバーテイクを決めた。赤旗の前にステイアウトするというのは正しい判断だった。
今日のようなウエットコンディションでは、いつでも自信を持って走ることができる。そして今日は、マシンがプッシュする自信を与えてくれた。
本当に気持ちよく走ることができたし、とても速く走れた。今日は誰にもとめられないという感じだったよ。間違いなく感動的な勝利だった。大きなモチベーションを持って、このレースに全力を注いで走った。まさか1位でフィニッシュできるとは予想していなかったから、自分自身でも驚いている。
チームにとって素晴らしい結果だ。本当に誇らしいよ。まさに『とにかく最高(Simply Lovely=フェルスタッペンの決まり文句)』だ。