2015年、中国・深圳での設立以降、数々のスマート家電製品を世に送り出し注目を浴びるスマート家電メーカーSwitchBot社。しかし今、X上で話題になっているのはLEDシーリングライトの落下事故だ。
きっかけになったのは「昨夜、急に大きな音がして部屋に行ってみると、SwitchBot LEDシーリングライトが本体ごと落下して破損していた」とその模様を紹介したぶんじカンパニーさん(@bunji1818)の投稿。
本体のねじ止め7か所が全て破損して基盤ごと落下したシーリングライト。被害はなかったようだが、飛散した破片を見ると「もしこれが人の上に落ちていたら」と恐ろしくなる。このシーリングライトは2022年11月に購入したものということだが、いったい何が起こったのだろうか。ぶんじカンパニーさんにお話を聞いた。
ーー落下に気付かれた際の状況をあらためて。
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ぶんじカンパニー:書斎から寝室に移動し、10分後ぐらいに書斎から大きな音がしたので書斎に戻ったところ、床には破損したシーリングライトが落ちていました。最初は暗くてよく分からなかったのですが、クローゼットの電気をつけて落下の状況をよくみると、天井には取付器具が残った状態で、シーリングライトの本体パーツが2つに分裂したことに気が付きました。「え!?そんなことあるん?」というのが正直な最初な感想です。シーリングライトは、私がリモートワークで使っている机の真上に設置されていたのですが、落下した方向がたまたま何もない床だっため、机の上に置いてあったノートPCなどの破損は幸いありませんでした。
ーーSwitchBot社の対応は?
ぶんじカンパニー:SNSで拡散したことが原因かもしれませんが、休日にも関わらずサポートから電話をいただいたり、返金対応や調査の約束をしていただいているので、頑張って対応していただいている印象です。ただ、29日の夜にXにポストした公式見解では、取付方法に関する注意喚起が中心になっていました。私の落下ケースでは、天井への固定器具に本体の一部は取付されたまま残っていましたので個人的には若干の違和感がありました。
−−SwitchBot社に求めたいことはありますか?
ぶんじカンパニー:SwitchBot社に求めていることは公平な調査です。もし製品側に問題があった場合は、すぐに公式でアナウンスして回収してほしいと思います。もし私の使い方に問題があったのであれば指摘していただきたいですが、私は水平な天井に正しい手順で設置しており、製品に直射日光が当たっていたわけでもなく、日中はエアコンが効いた部屋に設置していました。また、製品に何かをぶつけたり、ぶら下がったりもしていませんので、特に原因となりそうなことは思い当たりません。
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あと、現行モデルでは改善されているかもアナウンスしてほしいです。私も含めて、これから買おうと思っている人がたくさんいると思いますので。私はSwitchBot社に対して、「面白い製品を作る会社だな」という印象をもっています。特に悪い印象はなく、私自身も様々な家電をSwitchBot社の製品でスマート化して便利に使っていました。なので、今回の落下は非常に残念だと思っています。
ーー投稿への反響について。
ぶんじカンパニー:Xの皆さんの反応がとても高くて驚いています。SwitchBotはネット界隈では良くも悪くも有名なんだな、とあらためて感じました。同時に、たくさんの人に見られているので慎重な対応が必要だと思いました。
投稿の翌週からいくつかの媒体が本件を記事にしておりYahoo!ニュースなどにも転載されていますが、その記事では正確な破損状況が分からないため、「固定具がしっかりと引っかかってなくて外れて落下したのでは」とか「設置場所が悪くて天井が破損して落下したのでは」とか勘違いされているケースが多々見受けられました。今回のケースは、シーリングライト本体の樹脂パーツの接続部分が破損してLED部が落下したことをしっかりと伝えてほしかったと思いました。
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今回の事故についてSwitchBot社に取材を依頼したものの期日までに返信はなかった。
しかしぶんじカンパニーさんの投稿に対し、Xユーザー達からは
「先ほど帰ってきたら、、同じようなことになってました 少し前に似たツイートを見た気がしたので検索してきました、、 まだ解決してないですよね? 線が剥き出しになってて危険な状態でした。。(ブレーカー落ちてました)」
「去年2月に買った同商品2つが、1つは落下し?1つは突然つかなくなりました」
「めっちゃ見た事がある光景 俺はサポートに対応してもらって壊れたシーリングライトプロはこっちで処分してって事で新しいライトを送ってもらったけど同じような事例があるってなると送ってもらった交換品がまた数年後に破断して落ちてくると思うと結構怖いな」
など数々の同様の事故の報告が。SwitchBot社も9月29日付のSNS投稿で事故について謝罪している。もし商品を使用している方がいたらぜひ安全対策をとると共にSwitchBot社にお問い合わせいただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)