2024年1月、埼玉県在住の桃丸さん(@momomaruke)は、友人がレスキュー活動を行っている現場で、華ちゃんとその姉妹の雪ちゃんに出会いました。
「この場所は、餌を与えているおじいさんがいて、猫が増えてしまっていたのです。姉妹は、タヌキやカラスなどの野生動物に襲われながらも、なんとか生き残っていたのです」
桃丸さんは友人を手伝うために、華ちゃんと雪ちゃんを一時的に預かることにしました。
しかし、華ちゃんには運命の試練が待っていました。
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「保護直後にFIP(猫伝染性腹膜炎)を発症し、84日間の治療が始まったのです。その間、先住猫の風ちゃんが母親のように華ちゃんを支え、寄り添いながら彼女の回復を助けてくれました」
初めて会った時の華ちゃんは人を怖がって、フー!シャー!と威嚇してきました。その姿に桃丸さんは胸が痛みました。それだけ辛い経験をしてきたのだと感じたからです。
雪の日に保護された華ちゃんと雪ちゃん。桃丸さんが好きな歌「雪の華」にちなんで名付けられました。この名前には、彼女の思いやりと愛情が込められています。
華ちゃんはおっとりとした性格で、怒ったところを見たことがありません。
「私のことが大好きで、リビングのドアが開くと走ってきて甘えてくれます」
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華ちゃんは、桃丸さんにとってかけがえのない存在となりました。彼女の存在は、毎日の生活に癒しをもたらしてくれます。先住猫の風ちゃんとの親子のような絆も特別で、彼女たちは互いに支え合い、愛し合う関係にあります。華ちゃんが元気になっていく様子を見守ることは、桃丸さんにとって何よりの喜びです。
桃丸さんは、猫との暮らしがすでに30年以上になると語ります。小学生の時に母を亡くした彼女と弟にとって、家に帰るとお出迎えをしてくれる猫は、寂しい時に一緒にいてくれるかけがえのない家族でした。幼い頃の気持ちを助けてくれた「猫」に対する感謝の想いから、桃丸さんは少しでも優しい猫たちを助けていこうと、保護活動を続けています。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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