もちろん業界にもよるが、多様性を重視する外資系の企業では服装は比較的自由なのではないだろうか。外資系企業に勤務する40代後半の女性(営業/年収600万円)は、あるとき上司から服装について注意を受けたそう。上司について、こう語る。(文:長田コウ)
「ビジネスカジュアルという概念のない方だったようで、テーラードジャケットしか着て活動してはいけないという認識しか持ち合わせていないようでした」
「ダイバーシティを唱えていた外資系企業では全く通用しない」
そもそも上司は、「プロジェクトが外注で立ち上がった当初からのメンバーで、軌道に乗ったタイミングで契約社員としてその会社で雇用された方」だった。いわば外部からやってきた上司で、「外注企業で言われていたと思われる感覚をそのまま引きずって」いたと批判的に語る。古巣の慣習を押し付けてくる人だったようで、注意してきたのは服装だけではなかった。
「鞄についても派手だと言われ、それじゃあリクルートスタイルしか許されないということですかね?という状態」
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と、なんとも窮屈な指摘に苛立ちを隠せない。女性は、以前からビジネスカジュアルで勤務しており、それまで誰からも指摘を受けることはなかったそう。怒りの感情をこう綴った。
「自分の物差しでしか、物事を判断できない。それを人に押し付けて、古いもしくは他の状況での常識を振りかざし、あたかも自分の考えだけが正しいという発言や行動。当時ダイバーシティをしきりに唱えていた外資系企業では、全く通用しない事、人であったと感じています」
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