正しいことをしたはずが、却って追い詰められる結果になることも。キャリコネニュースで3月に「パワハラ上司を人事に通報したら『正論ばかり言ってると会社に居られなくなるよ』 退職を決意した男性」という記事を掲載した。タイトル通り、怒鳴り散らす上司を人事に報告したところ、逆に詰められたという内容だ。
この体験談を投稿した30代後半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収500万円)から、「続報」が届いた。会社には伝えずに転職活動を始めた男性だったが、ある日突然役員から呼ばれ
「会社の転職支援サービスに申し込まないか?」
と聞かれたという。なんと先に会社から転職を促されてしまったのだ。(文:okei)
「申し込まない場合は来月から別会社出向が決まっている」
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この手の再就職支援サービスは企業がリストラで人員を切るときに使うものだ。辞めるつもりはあったが、会社側から転職しろと告げられるとは想定していなかった。そのため「退職の意向は一旦伏せて、NO回答した」ところ、会社はこんな脅しをかけてきた。
「実はお前は、転職支援サービスに申し込まない場合は来月から別会社出向が決まっている」
「出向先はこれから探す。国内のどこになるかわからない」
「日雇いの仕事になるかもしれない。それなら転職支援サービス申し込んで転職活動したほうがいいだろう」
すさまじい圧力のかけ方だ。完全な退職勧奨なのに一応温情をかけているような言い方をするのだからタチが悪い。さらに、こう畳みかけて来た。
「ただし転職支援サービスは3か月過ぎると自動的に退職扱いになる。それ以降は会社は支援しない」
これは「決定事項のように一方的に」告げられたという。一応、男性は「今の会社に残る可能性はあるのか」と聞いてみたものの「ない」とはっきり言われ、「前回通報した件で、人事も敵対する立場になったと察しました」と冷静に綴った。
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辞めるつもりで転職活動をしていたが
「会社がここまで強引な手段を使うとは思っておらず、今までこの会社で尽くした時間を返してほしい、と言いたかったですが諦めました」
「実質の解雇通知のような告知を受けて、さらに来月から出向か転職活動の二択、月末まで2週間を切っていたので、この役員面談の翌日が最終出社日となりました」
もう言い返すのもバカバカしいと感じたのだろう。「苛立ちはありましたが、このような会社とは縁が切れるので今はスッキリしています」と前向きに心境を綴った。
キャリコネニュースでは「職場の理不尽すぎるエピソード」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/G1TWHA4M
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