とてもやりがいがありそうだけど、夜勤があって大変そう──そんなイメージがある看護師という職業。現実の厳しさから辞めたいと思う看護師もいそうだが、R&G(さいたま市)は運営ブログ内で、現役看護師182人(女性157人/男性25人、20代 25.8%/30代 50.6%/40代 20.3%/50代 3.3%)を対象に「看護師を辞めたい理由に関する意識調査」を実施した。調査期間は、9月1日〜15日。
最初に「看護師を辞めたいと思うことがあるか?」と聞いたところ、90.7%が「ある」と回答。「人の役に立ちたい」「誰かの支えになりたい」といった気持ちで看護の道に進みながら、辞めたいと思ってしまう理由としてトップ3となったのは、「激務すぎる・残業が多い」(52人)、「職場の人間関係が悪い」(49人)、「患者や患者家族の理不尽な態度」(37人)。さすがに、イメージ通り激務が理由として最も多かったが、どの職場でもあるように、ここでも人間関係が上位にくる。医療現場には「医師と看護師」「ベテラン看護師と新人看護師」のような上下関係があるため、パワハラやいじめのような状況も起こりやすいのかもしれない。また、患者に誠心誠意尽くしているのに暴言を吐かれるなどの経験をすれば、やりきれなくなるのも当然だ。
他方、辞めたいと思ったことがある人に「辞めてどうしたいか」を聞いたところ、「職場を変えて看護師を続けたい」「看護師以外の仕事に転職したい」という人がほぼ半々となった。看護師を続けたくないと思うほど現状がつらい看護師さんが多い様子がうかがえるが、せっかく資格を取得して志した職業を辞めてしまうのはもったいない。職場を変えて問題が解決するのであれば、勤務先を変えるというのも一つの方法かもしれない。
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