11月12日、全日本ラリー選手権のシリーズチャンピオンである新井大輝が、チェコ共和国のマルチン・クルチャル特命全権大使を表見訪問した。
2020年に自身初となる全日本王者に輝いた新井は、今季2024年に向け、前年まで元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンが使用していた『シュコダ・ファビアR5』を自費で購入したうえで、4年ぶりに国内トップカテゴリーへのフル参戦を実現させた。
開幕戦で2位となった新井は第2戦唐津で4年ぶりの総合優勝を飾ると、第4戦丹後で早くもシーズン2勝目をマークする。さらに、地元群馬で行われた第5戦モントレーと北海道でのグラベル(未舗装路)ラリー2連戦を制し、怒涛の5連勝を達成。これにより最終戦を待たずに自身2度目のシリーズチャンピオン獲得を決めてみせた。
なお、今月21〜24日に愛知県と岐阜県で開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』にも、シュコダのマシンでWRC2クラスに参戦予定だ。
そんな新井が、東京都渋谷区に位置するチェコ共和国大使館に招かれた。クルチャル駐日大使とモーニングコーヒーをともにした新井は、チェコ生まれのラリーカーであるシュコダ・ファビアR5の乗り心地や操作性、全日本ラリーの開催地域や大会概要などを説明。その他、歓談のテーマは日本とチェコの産業など多岐にわたった。
この歓談の中では、クルチャル大使がファビアR5の安全性について熱心に質問する様子も見られた。また大使は、新井の戴冠を祝福するとともに、今月行われるラリージャパンに向けて激励の言葉を送っている。