アルノー・デプレシャン監督の最新作『映画を愛する君へ』(原題:Spectateurs!)が、2025年1月31日(金)より全国順次公開されることが決定した。併せて、日本版ティザーポスターと場面写真が解禁された。
本作は、19世紀末に誕生した映画の魅力と魔法を語り尽くすシネマ・エッセイ。アルノー・デプレシャン監督は、『キングス&クイーン』や『クリスマス・ストーリー』などで数々の映画賞にノミネートされ、日本の映画ファンからも高い人気を誇っている。本作も第77回カンヌ国際映画祭で特別上映され、最優秀ドキュメンタリー賞にあたるゴールデン・アイ賞にノミネートされた。
アルノー・デプレシャン監督の過去作『そして僕は恋をする』(96)や『あの頃エッフェル塔の下で』(15)でマチュー・アマルリックが演じる主人公ポール・デュダリスに、監督自身を投影した自伝的映画となっている。
初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を、映画史と共に描く。マチュー・アマルリックは本人役として出演。祖母役をジャン・ユスターシュ監督の傑作『ママと娼婦』(73)で知られるフランソワーズ・ルブランが、14歳のポール役を『落下の解剖学』の息子役で注目を浴びたミロ・マシャド・グラネールが演じている。
また、映画史に功績を残した50本以上の名作が登場し、リュミエール兄弟の映画の発明から、アベル・ガンスの『ナポレオン』、フランク・キャプラの『或る夜の出来事』、アルフレッド・ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』、黒澤明の『乱』、ジェームズ・キャメロンの『ターミネーター2』など、様々なジャンルの映画がスクリーンを駆け巡る。
さらに、ドラマとドキュメンタリーを融合したハイブリッドな構成で綴られる本作。フィクションのシーンには、一般の観客が映画体験エピソードを語るインタビューシーンが挟まれる。アルノー・デプレシャン監督は、「本作の主題は“私たち”映画の観客」と語り、観客の視点で映画愛が描かれる。日本の映画館も登場し、映画が私たちの人生にどれほどの影響をもたらすのかを問いかける。まさに、アルノー・デプレシャン監督が映画と映画館へ贈るラブレターと言えるだろう。
解禁された日本版ティザーポスターは、祖母に連れられて初めて映画館に訪れたポール(6歳)の姿がノスタルジックに捉えられている。
併せて解禁となった場面写真には、祖母に連れられて初めて映画館を訪れる後ろ姿や、本人役として登場するマチュー・アマルリック、映写機と向き合うポール(14歳)の姿が収められている。
『映画を愛する君へ』は2025年1月31日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)